暁 〜小説投稿サイト〜
東方仮面疾走
9.爆走のD/交流戦開始!〜それぞれの前夜〜
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右コーナーなのに左向いてるよ!フランドール・スカーレットのFD-3S!」
 右へ振られたリアは入り口で左へ振られ、何事もなかったようにクリアしていく。
「すげー高い進入スピード!」
「ド迫力だぜ!FDのドリフトは!」
 続けざまに来たのはレミリアのFC。
 コーナー入り口遙か手前でスライドに入った。
「うっそだろー!あんな手前から直ドリに入ったぁ!」
「百キロ以上軽く出てるぞ!」
「公道であんなことする奴みたことねぇっっ!」
「よけろぉ!つっこんでくるぞっ!」
 ガードレール外からギャラリーしていた人らは慌ててその場から離れようとした。
 誰もが、慣性のままにガードレールに激突するのを幻視したその時、FCはくっと挙動が変化しそのままRを描きクリアしていった。
「信じらんねー!神業だぜあんなの!どうやってコントロールしてるんだぁ!」
「目からうろこ落ちたぜーこんなの見たことねぇ!紅魔最速の触れ込みは伊達じゃねーぜ。あいつらの実力は本物だっ!」
 フランFDにおいついたレミリアFCは並走しつっこんでくる。ギャラリーたちが固唾をのみこんで見守る中、FDがドリフトに入りFCがさらにドリフトで寄せていく。その間隔実に5p。
「すげーっ!あんなにくっついて!」
「当たってんじゃねーのかぁ!」
「あれが、有名な並列(パラレル)ドリフト!」
 二人並んだまま鮮やかにクリアしていく。二人ともすごいがここで着目したいのは後ろから寄せているレミリアだ。ドリフトしながらスピードとラインを自在にコントロールできる技術あってこそなのだ。だが、同時に絶対にぶつけてこないと姉を信頼して大胆なドリフトを繰り出しているフランとレミリアの二人だからこそできるパフォーマンスだと述べておきたい。
 圧倒的な技術のパフォーマンスに熱狂しているギャラリーとは逆にレミリアは熱が冷めていた。
(くだらない。こんなのただのパフォーマンスよ。タイムを出しに行くときのとは違うわ)
 そうあくまで()()()()()()()なのだ。徹底的に速さを追求しているレミリアとしてはこの程度で盛り上がられたら拍子抜けもいいところだ。そんな姉とは裏腹にフランはその瞳に闘志を燃やしていた。
(博麗ごときに敵はいない!出てきなさいハチロク!それを証明してやる!)








 時を同じくして人里の一角にあるとある牛乳屋にて店主とアルバイト?の巫女が怪しげな会話をしていた。
()()()()はいいの?」
「後ろに牛乳載せてないでしょ。せっかくの遊びなんだから楽しんできなさい」
「遊び?遊びはもっと楽しいもんでしょ。私気が重いわよ」
「博麗の巫女たるものが自信無いのかしら?」
「今は関係ない
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