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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百三八幕「空中でバラバラ」
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感じさ』
「だいぶ薄気味が悪そうですね……」
『今の所自ら動いてはいないが、こちらがレンジに入れば迎撃してくる。ああ、ここは他の皆にも伝えておいてくれ。攻撃方法は、自らの体から小型の個体を放出する。これが空を飛ぶ弾丸でね、しかもホーミングしてくる。先遣隊はこれに対処できずに全滅した』
「先んじて砲撃で落とせませんか?」
『相当火力を集中させないと難しい。アンノウンの外殻は君たち黒兎隊のレールカノンを三発同時に同じ個所に叩き込んでも割れない。関節部を狙うか、もしくは龍咆のレンズ収束砲や風花・百華の最大出力なら同じ個所に4発も叩き込めば罅が入る、といった具合かな』
「………正直に述べるなら、かなり厳しいですね」

 レンズ収束砲も風花・百華の最大出力も、ISの攻撃としては埒外の火力を誇る。無論この場にいるISの大群をもってすれば総合的にはそれ以上の火力を出すことも出来るが、相手はどうやらミサイルに近い弾丸を大量に射出してくる輩である。レンジギリギリから火線を集中させて敵の攻撃をかいくぐりながら集中砲火を続けなければいけない。AICとは最悪の相性だ。数を止められないし、対象のサイズが大きすぎる。あくまで対ISに特化した機能がアダとなったか、と思う。
 いや、しかし――。

「ジークリットの……『シュヴァルツェア・ブリッツ』の剣ならば、或いは……?」
『……作戦は決まったかな?』
「ああ。決まった」

 ラウラは素早くデータに基づいた自らの考えを周囲に説明し、周囲は納得する。完全にではあるまいが、現場指揮官であるとチカが定めた存在であるというアドバンテージはラウラの想像以上に大きく、全機が最低限武装の情報共有をしつつフォーメーションを組む。
 通信が勝手にオープンチャンネルに切り替わり、チカの声が全員に届く。

『あと1分で第一部隊のレンジにターゲットが入る。堕とされたら私の手の者が回収するので遠慮なくやりなさい』

 こうして、彼女たちとアンノウンが激突したのだが……流石に各国のISとその操縦者にまで言及する暇はないのでその辺は省略していく。

「動体反応複数!100……300……まだ増える!!」
「撃て撃て、撃ちまくれ!!とにかく火線を集中させて前進しろ!残弾を気にしたら堕ちるぞッ!!」
「こいつ、追尾がキツ……キャアアッ!?」
「ポーランドの候補生が堕ちたぞ!?」
「追うな!!追えばお前も落とされるぞ!!」
「ちょ、墜ちながらも攻撃され……イヤァァァァァッ!?」
「おお、落下しながらも敵が追撃してくるのか!狙いが分散した分正面が心なしか楽に!」
「鬼か貴様!?」

 ミサイルの速度で接近する巨大な壁蝨の群れという想像を絶する状況に怯んだ者と、虫ダメだった人のISが数機、レンジ到達と同時に墜ちた。しかも
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