第61話:子供のままでいたかった大人
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
タルワールドの環境を変えることがあんたの願いに繋がるって言うの?」
テイルモンの言葉に及川はニヤリと笑った。
「デジタルワールドの環境をかえることで大人でもデジタルワールドに行くことが出来るようにするためさ。」
そう、基本的にデジタルワールドはデジタルワールドが危機に瀕した時、世界を救える可能性を持った子供達だけが行くことが出来る世界。
それはまるで、子供しか行くことの出来ないネバーランドのよう。
「ゲートを開く事は出来たが、行くことは出来なかった……穢れちまった大人を、デジタルワールドは受け付けないってことかな。で、仕方なく俺の遺伝子で作ったこいつらをデジタルワールドに行かせた」
「なる程、そして私達にボコボコにされて、逃げては挑んでくるの負のスパイラルに陥ったわけね」
「うるさいわね!!」
「まあ、結果的にはな。」
テイルモンの言葉にアルケニモンがこめかみに青筋を浮かべながら叫び、及川はアルケニモンとマミーモンの情けない戦歴を思い出しながら溜め息を吐いた。
一応アルケニモンとマミーモンは敵対策に完全体として作ったのだが、やはり簡単には行かなかった。
「そう言えば未来の並行世界のアルフォースブイドラモンも言っていたな。基本的にデジタルワールドはデジタルワールドが危機に瀕した時、人間の子供を呼ぶって」
「並行世界だと?」
「俺とテイルモンは少しばかりこことは違う歴史を歩んだ未来のデジタルワールドに行ったことがあるのさ。そこには違う歴史を歩んだ大輔やヒカリ、俺やテイルモンとかもいたんだ。今だからネタバレするけどデジクロスは並行世界の未来のパワーアップ方法なんだよ」
ブイモンの言葉に及川は興味深そうに見遣る。
何だかんだで及川も光子郎のようなタイプの人間なのか並行世界には興味が湧いたようである。
「並行世界…こことは違う歴史を歩む世界…今までは有り得ない物とばかり思っていたが…」
「デジタルワールドには色んな並行世界があるらしいから。他にもまだまだあるかもな。それで、最後の質問。暗黒の種は何なんだ?」
「暗黒の種はダークタワーの代わりさ。俺はどうしても自分で行きたかった……そこで彼を利用してダークタワーを建てさせたのに、全部ぶち壊されてしまった。だから計画を変え、デジタルワールドでバリアの役目を果たすと言う暗黒の種を子供達に植え付けたんだ。」
以前はなりたいと願っていた選ばれた存在を利用し、そして敵対することになるとは皮肉だ。
「…本来なら見ることが出来ない可能性の世界も存在するとは…デジタルワールド…益々行きたくなって来たぞ…だが、後少し!!後少しで俺の…俺達の夢が叶うんだ!!後少しでデジタルワールドのゲートを潜ってデジタルワールドを……あ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ