溺れし神は何を見るか
第二話:絶望死す
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
! もう許しはせんぞ!」
「ヴァース?」
「あぁそうだ。私は神だ。この世のすべては私のものであり、そしてこの限りない大地こそ、私が望んでいたヴァース! ヤハハハハハハ! ……だが、何だ貴様らは? ようやくここにたどり着けたと思えば、そのヴァースに、貴様ら誰の許可を得て住み着いている? 寄生虫どもめが。この私が駆除してやろう!!」
「……フッ」
すると、唐突に豊姫が笑う。
「何が可笑しい?」
「何って、そんなの決まっているでしょう? 貴方の………」
「………その変な笑い声よ! あっはははは!!」
「そっち!? そっちですか姉さん!?」
「逆に、フフ、それ以外の、ど、どこが可笑しいの? アハハ! もぉ無理!!」
「……えぇ……?」
「…………」
ケタケタと笑い続ける豊姫に依姫は声も出ない。エネルもこんな人間は始めて見た。恐怖に屈しない人間はここ最近何人か見たが、よもや笑い飛ばす人間がいるとは思わなかった。
この時、この瞬間、絶望は消え去った。
――――希望の蹂躙が始まる
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ