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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第27話 二重の約束
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分を抱きしめたまま泣いているフローラには申し訳ないような、そんな考えだった。
だが、それも含めてこの現状を構成するすべての原因が自分にある。責めるのならば、その対象は自分にない。
自分があの時きちんと頭の中を整理出来ていれば、セレシアやミストに戦わせることも、今のようにフローラが泣くことも、全員が傷つくこともなかったのだ。
世界を流れる時の中から切り取った少しの時間。その中に詰め込まれた自分の無力さが起こしたすべてを、エースは今ここで再び痛感させられていた。
「全部、俺なんだな」
そうしてこぼれ出ただけの独り言は、周りが静かすぎて独り言にならなかった。
「今起きてることは、全部俺のせい。全部、俺のミスから起きたんだ」
「フォンバレンくん……?」
腕の中から一度離れ、同じ高さの目線を向けるフローラには一切視線を向けずに、エースは自分に言い聞かせるように言葉を紡いだ。先ほど違うのは、今度は自らを奮い立たせるための言葉だという点だ。償いという欲と、自分が助けたいという欲が、頭の中を回り始める。
「この過ちを償わないといけない。だからもう1回だけ、俺は戦いに行かなくちゃいけないんだ。ダメかな」
ここで仮に引き留められても、エースは行くつもりだった。それでも最後に聞いたのは、助けてもらいながらまた死に近づこうとする自分に、フローラがどう反応するのかが知りたかったからだ。
ところが、そこで反応したのは、フローラではなくセレシアだった。
エースの方に近づいてくるなり、右手でエースの頬を叩く。ぴしゃりと甲高い音が、少しだけ余韻を残す。
「セレシア!?」
「君ね、人が命賭けて助けたのに、それでもまだ死にに行くつもりなの!? ふざけないで!」
いつものセレシアからは考えられないほど真剣な目でまくしたてられ、エースは思わずたじろいでしまう。驚きで声を挙げたフローラはセレシアに向けて何か言いたそうだが、ここまで怒りに満ちた姉の姿に対してはまごつくことしか出来ないようであった。
「大切な人がまた遠くに行っちゃうかもしれない不安は、フォンバレンくんが一番分かってるはずよ!? なんでそんなに簡単に行こうと出来るの!? そんなことするなら、フローラが命賭けた意味がなくなるじゃない!」
エースにもセレシアの言い分は理解できる。傷の治癒以前の魔力の譲渡だけで、フローラはほとんどの魔力を使い果たしているはずだ。その状態で重傷であった自分の治療を施したということは、もうすでに限界を超えているのだろう。そこまで頑張って自分を現世まで呼び戻したのに、それでもまた戦場に赴こうとするエースの行いは、怒られて当然だ。
「フローラの想いを聞いたんじゃなかったの!? 受け取ったんじ
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