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ツインズシーエム/Twins:CM 〜双子の物語〜
ツインレゾナンス
第26話 俺の答え、私の答え
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んが知っている情報だけで構成された、いわば、君の中の私」
夢の中だからこそ、曖昧な情報は曖昧で、はっきりとした情報ははっきりとしている。そして現実ではあり得ないことも起こせるし、現実であったことも起こせる。
そうして出来上がったのが、この世界。自分の願いを詰め込んだ、創造主エース・フォンバレンの世界だった。
「俺が作ったからこそ、すべてが俺の願い通りになる。今ここでスプリンコートさんが俺に告白したのは、俺があの告白を受け止めきれなくてこうなったから、そのやり直しをしたかったってことなんだと思う。俺が戸惑ったせいで、みんなが傷ついたんだから」
もしあの時、きちんと答えられていたならば。
きっとエースはローブ姿の2人と戦い、ミストやセレシアと共に撃退することも出来ただろう。そうして告白の続きをすることも出来ただろう。そう出来なかったことで、こうして全員を巻き込んでしまった。その事実は痛いほど感じている。
だが、そうだったとしても。
「また矛盾するけど、あのまま何もなくても、俺は告白に答えられなかった。未来の持つどす黒い可能性に、怯えてたから。現実を否定し続けたのは、そういう世界でなければ、あそこで答えられたかもしれないからなんだと思う」
世界に疎まれる、双子という存在。自分はそういう存在だからこそ、答えた先に待っている可能性が持つ、どす黒い未来に耐えられないと思った。
告白された時、正直言ってエースは心の中で迷っていた。とてつもない絶望が来るかもしれない現実での希望と、このまますべて忘れて夢で得られる希望、そのどちらが上回るか、真剣に考えていた。
「幻かもしれなくても、夢の中の幸せに浸ったまま死んだ方がずっといい。そのことを心から思った日々も、過去にはあった。今も、それを選んだ方がいいのかなって思ったよ」
この一瞬だけ、夢による希望が上回った。もう覚えていない程の辛い思いに、引きずられたからだ。
10年前に自分が言いつけを守らなかったせいで両親も家も失ったあの日から、ずっと辛い思いをし続けて来たエース。死にたいと思ったことも、責任を取らなければいけないと思ったこともあった。世界からの仕打ちに心が折れそうになった日もあった。
自分のせいで起きてしまったすべてだからこそ、心に刻み続けなければならず、忘れることも出来ない永遠の呪い。
もし、そんな出来事をすべて忘れてもいいのなら、心から楽になれる。そうすれば、人生をもう一度楽しく出来るのだろうとは思った。
「でも、それじゃ絶対に叶わなくて、今死ぬほど本気で叶えたい願いが1つ出来たんだ。欲を出さずに生きて来た俺にも、1つだけそんな願いが出来たんだ」
下手に欲を出せば、出る杭が打たれるように自分への迫
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