Knight's & Magic & Carrier 6
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」
打ち出した杭は電磁石化しているからな。電磁石の知識があれば大凡の対策は取れる。取れるが、よくもまあ既存の術式だけでどうにかしたな。強引に強力な磁場を生成しているみたいだが、魔力がごっそりと減ってるのがレーダーに映っている。このまま連射すれば
「ちっ、チャージャーを使いやがったか。両機共、地上に降下。当初の予定通り、ムスペルヘイムを食らわせる。それでも落ちなかった時は地上からダインスレイブを撃ち続けろ。おら、喰らいやがれ!!」
魔力の回復に努めている飛竜艦に大型ダインスレイブを撃ち込んで魔力を更に削る。その間にザメルが降下していき、飛竜艦は逃げるように高度を上げていく。マギスラスタジェットらしきものを推進機関にしているみたいだが、ロケットエンジンに近いな。あれは滞空が出来ないなら有用だが、源素浮楊器で高度を維持する以上無駄のほうが多い。
ザメルの降下と同時にオレ自身も幻晶甲冑グリッドマンを着込む。それが終わり次第、源素浮揚器を全開にして一気に高度を上げる。万全の状態とは言えないが、やるしかない。オレの夢を叶えるためにも、とっととこのくだらない戦争を終らせる!!
アームストロングを起動させて感覚で照準を合わせる。照準器を用意できなかったからな。まあ、古来より砲は少しづつ寄せていく物だ。3基6門を飛竜艦に向けて先制攻撃をかける。慌てて移動を開始したようだが、尻尾の先端に直撃して破壊する。
今ので分かった。ダインスレイブ対策とカルバリン対策はされている。カタパルト対策もおそらくはされてる。だが、アームストロングの対策はない。そして乗員はオレ一人。無茶な軌道も出来るな。
「盛り上がってきたぜ!!」
マギスラスタジェットを全開にして飛竜艦を追いかける。最高速度は向こうの方が上のようだが、加速力と運動性では負けていない。それもフルコントロールで性能を十二分に発揮できているからこそだが、代償に鼻血が吹き出してきた。
気分は2隻のコントロールをやっていたユージンの気分だ。時間をかけすぎるとこっちもやばい。それに気づかれると不味い。だから時間をかける訳にはいかない。
追いかけながら先程の砲撃で掴んだ照準の感覚を元に、順繰りで撃ち続ける。それに対して飛竜艦は全身に取り付いている幻晶騎士の法撃で迎撃を試みるが、連携が取れていないのか回避行動で狙いが逸れてまともな迎撃が出来ていない。やはり奴らは戦術ドクトリンを作れていない。自分達の飛空船や幻晶騎士に対してのドクトリンはあるのかもしれないが、それ以外に対しては存在していない。そこを突く。空戦、さらにいえば艦戦がどういったものか、それを見せてやろう。
飛竜艦はこちらの砲塔が上部にしかないことから下に潜り込もうと高度を下げる。それだけで立体的な視野がないことが分かる。高
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