第60話:情報収集と突撃ご飯
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となっている店長を哀れむように見つめるテイルモンであった。
「……ラーメンを食べただけで60万円も貰えるとは…泣いていたが俺達は勝者だ。敗者から貰える物は貰っておこう。」
「あんた鬼ね」
テイルモンが札束を見つめているブラックアグモンに言うと溜め息を吐いた。
「私は何も口にしていないんですけどね」
「仕方ないだぎゃあ、ニワトリだし」
「せめて今の姿を変えようと言う優しさは無いんですかあなた方には」
【うん】
「似合っているのだからいいだろう」
「コケエエエエエエーーーーッ!!!!!」
変えようとする気ゼロの仲間にホークモンは怒りの咆哮を上げた。
因みにホークモンにはコンビニの寿司を与えた。
「でも、本当に暗黒の種は胸糞悪い物だな。人を見下したり怒鳴り散らしたり、自分より下の奴はいなくなれ〜な痛い性格になるんだからな。」
実際ブイモンは1人の女の子が野良猫を蹴飛ばしたのを見て、思ったのは怒りを通り越して哀れみである。
高い学力や能力を得た代わりに人として大事な物を沢山失った哀れな存在だ。
その時、偶然発見したのは野良猫を蹴り飛ばした川田のり子だ。
「よう、猫蹴り女」
「あんたは…最近私の周りをウロウロしてたチビね」
「お前にチビなんて言われたくないね。少し話さないか?」
「何で私があんたみたいな凡人チビなんかと話さないといけないのよ?」
「凡人ね、凡人以下の犯罪者一歩手前の奴に言われたくないね」
のり子の嘲笑を皮肉の笑みで返すブイモン。
のり子はその笑みに苛立つが“犯罪者”と呼ばれたことに疑問を抱く。
「犯罪者ですって?」
「お前、猫を蹴ったろ?」
「それが何よ?」
「もしそれを俺が警察に言ってたらどうなってた?野良とは言え動物を蹴り飛ばしたんだ。えっと、何て言うんだっけ?」
「動物虐待。立派な動物愛護法違反ね」
「そうそれ、お前は動物虐待したことで警察のお世話になるかもしれなかったんだぜ?」
「っ…今はあの猫なんかいないわ!!」
「どうかな?猫の毛は細かいからまだ靴にくっついてたりするんじゃねえの?まあ、いいけど…どれだけ頭が良くてもやって悪いことさえ分かんないような大馬鹿を天才って言うなら凡人の方が遥かに偉大だね。お前さ、何のために及川に暗黒の種を植え付けて貰ったんだ?」
「何であんたなんかに…」
歯軋りしながらブイモンを睨むのり子。
「答えろ」
目つきを鋭くし、殺気を放ってのり子の口を強引に塞ぐ。
「まさか一度や二度の失敗か何かで簡単に諦めて天才になりたいから及川の誘いになんて乗ったなんて言うならさ…お前…よくそれで人を凡人とかって見下せるな?」
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