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魔術師ルー&ヴィー
第二章
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したにも関わらず、その顔に全く疲れを見せないルーファスに、二人の魔術師は言った。
「コアイギス様の様だ…。」
 二人して同じことを真顔で言ったため、ルーファスは眉を顰めて返す。
「俺はあんなに怖くない!」
「いや、充分怖い。」
「そうだな…。」
 そうして二人の魔術師は溜め息をつくが、そんな悠長に構えている場合ではない。グールはもうこちらへと向かっているのだ。
「仕方ない…一旦王城に退き、そこの奴らも退避させる。」
「おい…それじゃ…。」
「王城を中心に結界を張る!」
 それは王城を開けると言うことである。しかしながら、遅かれ早かれグールによって破壊されることは分かっていたが、こうして言われると…。
「考えてる間はねぇよ!さっさと行くぞ!」
 ルーファスは唖然とする二人に喝を入れ、ヴィルベルトには自分の腕を掴ませるや、義勇団の中心に立って直ぐ様呪文を完成させたのであった。

 グールの遠吠えの響く闇を残し、その街に<生>は無くなった…。






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