第58話:憤怒の魔王
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「…どういたしまして」
「ウワア、大輔君トヒカリチャンノ周リニ綺麗ナオ花畑ガ見エルヨー」
至近距離にいたタケルは遠い目をしながら呟いた。
「馬鹿なことを言ってる場合ですか!!早く追い付かなければ!!」
このままではどれだけの犠牲が出るか分からない。
一刻も早く急がなければ。
「ああ、分かってる。急ぐぞ!!」
大輔が声を張り上げ、マグナモン達は猛スピードで光が丘を目指す。
「それにしてもあちこち渋滞があるけど被害が全くないわ」
「多分、デーモンは及川達の目的地に先回りしてるのかもな。賢を手に入れるならそっちの方が確実だと思ったんだろ。今回ばかりは感謝しねえといけねえな…」
大輔は深い溜め息を吐きながら光が丘に向かうと、そこにいるであろう親友の元に。
一方、光が丘では…。
「…暗黒の種を貰いに来たぞ」
デーモンが言葉を発し、トラックの助手席から降りてきたのは及川であった。
「ふん……デーモン自らがお出ましとはご苦労な事だな。他の奴らはどうした……あのガキ共にやられたか?」
「……言葉は慎重に選んだ方が身の為だぞ」
及川の挑発にデーモンは威厳は保ったまま返した。
恐らくデーモンからすればこれが一番優しい警告なのだろう。
何故異質な存在とは言え、人間である及川を攻撃しないのか…?
人間だから手加減しているというのは断じてないだろう。
「素直にこちらに渡せばよし……そうでないなら、力ずくで奪うまでだ!!」
「まあ、そう慌てるなって……そんなに欲しけりゃ持っていけ」
詰め寄るデーモンを宥めるような口調で言うと、及川は音高く指を鳴らした。
するとトラックの荷台のドアが開き、中からアルケニモンに連れ出されて賢が姿を現した。
暗黒の種を子供達に植え付けてしまえば、もう賢に用は無い。
賢がデーモンに利用されようとも、及川にとっては関係の無い事だった。
賢がデーモンに差し出される直前、金色の閃光がデーモンに激突した。
「っ!貴様!!」
「よお、デーモンさん。さっきの不意打ちのお返しをさせて貰うぜ?大輔!!」
「マグナモン!!ロングソード!!マテリアルクロス!!マグナブレード!!」
金と蒼を基調とした長剣になり、マグナモンはそのままデーモンに向けて振り下ろした。
振り下ろされた聖なる光を帯びた一撃。
「ぬん!!」
デーモンは咄嗟に真剣白刃取りで剣を受け止める。
「チッ!!このまま叩き斬ってやる!!」
「ほざくな!!」
マグナモンとデーモンが激突し、ブラックウォーグレイモン、なっちゃん、デジクロス体のホーリーエンジェモンとエンジェウーモンが及川達の前に立つ。
「ボ
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