溺れし神は何を見るか
第一話:"神"と呼ばれた男
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う終わる。
「……そろそろだな」
エネルは一旦攻撃を中止し、体を青白く発光させる。少しして、月の使者達は奇妙な音を聴いた。まるで、雷が何本も落ちているかのような。
否。"まるで"などではない。本当に何本も、いや、何十何百と雷が降り注いでいる。
「……嘘……でしょ」
たったの数分で仲間達のほとんどを失った兎耳少女の一人が、顔を絶望に染めながらポツリと言った。その小さな呟きが聞こえたのか、エネルは上機嫌に答える。
「残念ながら本当だ。大地に住み着く不届き者共よ! さぁ喜べ、宴の始まりだ! ヤッハハハハハハ!!」
その雷は、時を経て強く、大きくなってゆく。終焉の宴に相応しい"絶景"。
町は燃え、人は逃げ惑う。その力はまさに神の所業。その名は――――
「"万雷"!!」
―――絶望は、まだ続く。
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