第57話:怒り爆発
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と勝利だけが決めること!!」
レディーデビモンは手を手刀の形にし、それを鋭利な槍にする。
「ダークネススピア!!」
レディーデビモンの攻撃の標的にされたのは京だった。
「っ!!」
「京さん!!」
反応が遅れた京の顔が驚愕に見開かれ、ホークモンが盾になろうとしても間に合わない。
「…………」
「くっ!?」
マグナモンが間に入り、レディーデビモンの腕を簡単に掴み、レディーデビモンが必死に振り解こうとしても、力の差がありすぎてびくともしない。
「お前の言う通りだよ。俺達は自分の前に立ちはだかってきた敵を倒してきたから今があるんだ。俺達がしていることはお前らと大差ないだろうな…でも…俺はお前達が許せねえ。俺は世界よりも仲間や家族が大事だ。その仲間を…」
拳を強く握り締める大輔。
力が強すぎたのか皮膚が傷つき、血が流れ始めた。
「てめえらの勝手な都合で振り回そうとしているのが許せねえ…!!」
「はああああ…ミラクルグリッター!!」
D-3Xが大輔の怒りをマグナモンの力に変えてくれる。
仲間を傷つける者は許さないという純粋な想いに奇跡のデジメンタルが応えてくれた。
「そ、そんな…この力は…!?」
「げ、限界がないのか!?」
黄金の閃光に飲まれたレディーデビモンとマリンデビモン…そして付近にいた暗黒デジモンを粉砕した。
「でやああああ!!」
マグナモンは金色の閃光となって街を荒らすデジモン達を粉砕していく。
「大輔とマグナモンだけに任せてられるか!!アグモン、もう少しだけ踏ん張ってくれ!!」
「うん、行くよ太一!!」
この戦いだけ保ってくれればいいとアグモン達は再び立ち上がって進化した。
完全体に進化してこちらに迫る敵を迎撃する。
限界が近くなっているのか、メタルグレイモン達の動きが鈍いが…それでも体を動かして戦う。
「「………」」
「京さん…」
「伊織君…」
隣で悩んでいるデジクロスのパートナーにタケルとヒカリは、ゆっくりと歩み寄る。
「京さん、戦いたくないなら私達に任せて下さい」
「伊織君も無理して戦わなくてもいい。無理する必要はないんだよ」
「怖いなら戦わなくていい。戦いは戦いたい奴がやればいいんだよ。」
前から言い続けていたことだ。選ばれし子供としての役目が、楽しい事ばかりだとは限らない。いや寧ろ辛い事の方が多いくらいだ。ヒカリとタケルは前回の戦いで、大輔も異世界の戦いでそれを知っているからこそ、まだ何も知らない伊織達にこうやって逃げ道を作ってやっている。
「「…………」」
「本当に無理すんな。賢のことは俺とヒカリちゃんとタケルに任せて帰れ」
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