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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十八話 エル・ファシル星域会戦リターンズです!!!
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脱ですか?」
号令一下、艦隊が新たな行動を開始するさ中、副官であるロンド・フォン・ジレットが驚く。
「そう!正面から劣勢な戦力でぶつかるほど私が間抜けだと思っているの!?」
いや、あなたはさっきそうしたじゃないですか、とは言えない副官だった。
ティアナの艦隊の動きを見逃す敵増援ではない。すぐに接近し、半包囲体制を築き上げると、容赦のない砲撃を浴びせかけてきた。幸い完全な包囲体制に入る前に、ティアナは離脱することができた。
「まぁ私もただ黙って離脱したわけじゃないのよ。」
「???」
副官は恐れ多い事ながらティアナの負け惜しみだと思わざるを得なかった。何も機雷やゼッフル粒子をまいたわけではないではないか。
そんな副官の思考とはお構いなしにティアナは戦場を注視し続けている。敵の影響下を離脱し、一息入れた彼女が振り返った時、もう次の戦闘が始まっていた。次鋒であるフィオーナ前衛艦隊とフィオ―ナ本隊がウランフとビュコック艦隊に相対していたのである。
* * * * *
「鮮やかな艦隊転進ですな。」
パトリチェフ准将が感嘆の声を上げる。
「感心している場合ではないぞ。敵に一撃を与え、勢いを止めるつもりが離脱されてしまったのだ。」
ムライ少将が苦言を呈する。
「大丈夫さ。作戦の一つが失敗しただけで、負けたわけではないからね。次の手を考えるだけだよ。」
ヤンは無造作に言った。何故ならもし自分があの司令官であっても「そうした。」だろうから。
「閣下、ウランフ、ビュコック閣下の両艦隊の前面に新たな敵が出現しました。」
グリーンヒル大尉が注意を促した。
「本隊を前進。ただし、距離をつめないように。」
ヤンは簡潔にそう指示した。この戦いでヤンは一つの心理的な枷を課せられている。それはウランフ、ビュコック、そしてクブルスリー3大将に対して多少なりとも気を使わざるを得ないところにあったという点である。また、他の提督の動向も気にかけざるを得ない。15個艦隊と言う空前の大軍を擁しながらこの心細さはどうだろう。
ヤンは、表面上は平然としながらも心理的な重圧に耐え続けていた。
* * * * *
『全艦隊、砲撃開始!!』
フィオ―ナと前衛艦隊は、離脱したティアナの艦隊の後を埋めるような形で、ウランフ、ビュコック両艦隊に向けて突進した。整然と列を組み、大軍を統御しながら前進する様は、ティアナとは違った意味で敵に圧迫感を与え続けている。ティアナの時とは違って、両軍ともにある程度の距離を取った砲撃戦の様相を呈していた。
「艦長。」
フィオ―ナはヴェラ・ニールに呼びかけた。
「はい!」
「先ほどティアナの作り出した『道』は解析できた?」
「
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