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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百十八話 エル・ファシル星域会戦リターンズです!!!
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からです。』

 カロリーネ皇女殿下はしっかりとうなずいた。この決意はたとえどんなに不安になろうとも埋火のごとくしっかりと胸に残っている。ラインハルトとヤン・ウェンリーとを組ませることこそが、唯一の道。たとえそれがどんなにわずかな可能性であろうとも成し遂げなくてはならない。そのためにもこれから先石にかじりつこうとも、これからの幕開けの日々を生き残らなくてはならない。

 ヤン・ウェンリー個人の力量はさておき、もう幾日かの後に始まるのだ。
帝国軍と自由惑星同盟が何年かぶりに正面衝突する日々が。




* * * * *
 イゼルローン要塞を出立した帝国軍と自由惑星同盟のイゼルローン総軍が期せずして回廊出口自由惑星同盟側において大衝突をするに至ったのは、自然の流れだろう。双方ともにこれを予期し、かつ、準備を整えての会戦である。
 帝国軍の総兵力は16万余隻。対するイゼルローン総軍の総数は22万余隻。だが、イゼルローン総軍はその全軍が終結しているわけではない。だが、帝国軍としてはイゼルローン総軍の数が自軍と同等若しくはそれ以上のものであることを反応から察知し、全軍が気を引き締めていた。

「前方に敵集団!!距離、121光秒!!」

 尖刃となったティアナは旗艦フレイヤの司令席から腰を上げた。前方に少なくとも2つの艦隊の集団が展開し、こちらをうかがうように接近してくる。

「上等。・・・さぁ!第三空挺師団・・・・・その本領を発揮するときが来たわ。」

 艦隊はいち早く戦闘態勢を整え、すぐに最大戦闘速度に移行する。速力とそれに伴う破壊力こそ、ティアナの艦隊戦術の真髄だった。

 この時、自由惑星同盟軍の2個艦隊は誰あろう、アレクサンドル・ビュコック大将とウランフ大将だったのである。ティアナがそれを知ったらどう思っただろう。もっとも本人がそれを知ったところで湧き上がる闘志に武者震いするだけなのかもしれないが。

「撃て!!」
「ファイエル!!」

 双方の指揮官が叫んだ直後、早くも周囲には激烈なエネルギー波が飛び交っていた。

 帝国軍と自由惑星同盟イゼルローン総軍との戦いは、エル・ファシル星域会戦でその幕を開けた。双方ともに大衝突を予期していたが、いったん戦闘が始まると、その様相は激烈なものに転じ、序盤から各艦、各隊、各連隊、各分艦隊、そして、艦隊司令部を巻き添えにした総力戦の様相を呈したのである。

「敵の艦隊の規模は、約3万隻ですが、後方になおも増援の気配があり、ここに殺到するのは時間の問題と思われます。」
「知っているわ。というか、敵の総数は私たちの全軍と同兵力だもの。」
「だから2個艦隊が倍になったところで、びくともしませんか?」
「そう言う事。増援は気にしないでいいわ。その辺りはフィオが手
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