第78話
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大陸東部か…………老師の手紙にもあったな。)はは、でも確かに、トワ先輩やジョルジュさんとも一緒に聞きたい気がします。」
「ああ、そういえばジョルジュが分校を訪ねてきたそうだね。何か言っていたかい?―――”例の仮面の男”について。」
「あ…………」
アンゼリカのリィンへの質問にセレーネは蒼のジークフリードを思い出した。
「”蒼のジークフリード”…………話だけは他の子達から聞いたわ。地精―――黒の工房の関係者として君達の前に現れたそうだけど…………――――そんなに”似ているの?”」
「…………わかりません。そもそも俺とセレーネの”彼”との面識はサラさん達と違って数える程で、しかもお互い敵対関係のままでしたし…………」
「ですが、わたくし達もそれだけはあり得ないとは断言できますわ。」
「そうだね…………そうだった。」
「帝都近郊の霊園…………もう1年半になるのか。…………でもまあ、だからと言って気になるものは気になるんでしょう?」
「…………はい。黒の工房についてもジョルジュさんも調べてくれるそうですが…………」
「まあ、どのみちジョルジュとは会議が終わったらルーレに会いに行こうと思っているしね。そちらと合わせて、私の方でも何かわかったら連絡させてもらうよ。」
「すみません、助かります。」
「とと…………話し込んじゃったわね。」
「そろそろラクウェルに行きましょうか。」
その後リィン達は再びラクウェルへと向かい始めた。
〜同時刻・デアフリンガー号〜
一方その頃トワはユーシス達と通信をしていた。
「―――アンゼリカ先輩の件、了解した。明日の朝には来るように伝えてください。」
「うんっ、もちろんっ。戻ったらちゃんと言っておくね。」
「やれやれ、先輩もそうだがシュバルツァーも水臭いというか。猟兵が潜んでいるかもしれない夜の町に一人で向かおうとするとはな。」
「あはは、セレーネやエリゼ達に相談してセレーネと一緒に行こうとしただけ、マシかもしれないけどねー。ま、あの二人がついているならそこまで心配いらないかな?そもそもリィンには常に強力な”助っ人達”もいる訳だし。」
トワがユーシス達と通信をしている中、ユウナ達は扉の外から通信を聞いていた。
「…………ねえ、今のって。」
「ああ、おそらく。」
「…………ふう、またですか。」
「えっと………(教官達を追って演習地に戻った時にミハイル教官に凄く怒られる未来が視えた事は今言うべきかしら…………?」
トワ達の通信内容を聞いたユウナ達がそれぞれリィン達を追いかける決意をしている中予知能力で自分達の未来が視えたゲルドは困った表情をしていた。
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