第二章
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「白いご飯ばかりでなく」
「パン等麦のものもですね」
「食べる様にすれば」
「そうしています、それで徐々にですが」
「お身体がよくなっていますね」
「はい、私は白いご飯が大好きでついついおかずも控えて」
そうして食べてというのだ。
「脚気になってしまいました」
「それではです」
「今はおかずもよく食べて」
「そしてですね」
「じっくりと身体を休めています」
「それは何よりです、栄養はしっかりと考えて」
正宗は少年に親身に話した。
「食べるべきです」
「本当にそうですね」
「そうすればです」
「脚気も治って」
「元気になれます」
こう少年に話した、だが。
ここで少年の後ろに控えている温和そうな感じの岩人の老人が話した。着ている服は清潔な地味な色の着物だ。
「ですが若旦那様は最近です」
「どうされたのですか」
「お腹の調子が悪いのです」
「そのことでも困っています」
少年も言ってきた。
「近頃はパンやお肉、お野菜、草者にお魚も食べていますが」
「バランスよくですね」
「量は私の出来る限りですが」
「それでもですか」
「どうもお腹の調子が悪いのです」
少年は正宗に元気のない笑顔で話した。
「特にです」
「特にとは」
「生魚と生野菜を」
この二つをというのだ。
「好きで」
「それはよくないですね」
すぐにだ、正宗は少年に答えた。
「生野菜と生魚は」
「まさか」
「はい、ちゃんと洗って冷凍なりしたものを召し上がっていますか」
「そうしていますが」
「我々も気をつけています」
爺やも言ってきた。
「そのことは」
「そうですか、ですが若旦那殿は脚気ですね」
「今は」
「それで体力が落ちています」
正宗はこのことも指摘した。
「ですから」
「そのせいで、ですか」
「お身体によくなかったのでしょう」
「そうでしたか」
「若しかして」
正宗は爺やに危惧を感じている顔で話した。
「虫にあたっているかも知れないです」
「お野菜やお魚にいる」
「だとすれば危険な虫かも知れないので」
それでというのだ。
「ここはです」
「お医者さんに観てもらって」
「まずは病状を確かめることです」
「では」
こうしてだった、爺やは少年をすぐに街の医者に診せることにした。その際正宗達に自分達の屋敷の場所を話した。
それでだ、二人でだった。
次の日少年が療養している立派な日本の屋敷の中に邪魔をして話を聞くと今は床の中にいる少年に言われた。
「虫にあたったそうです」
「やはりそうですか」
「そういえば先日も体調がいいので所見のお店に入ったのですが」
「どのお店ですか」
「カレー屋テリーといいます」
「あのお店は駄目です」
正宗は
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