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虫下し
第一章
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 少年は空いている席を紹介した、そしてだった。
 二人は自分達の冒険のこと、星の者であることは出さねばならない様な話はせずにそれを話した。
少年も自分のことを話した、名は神山平蔵といい上野の大店の跡継ぎだった。だが近頃実際にというのだ。
「身体がどうもだるくて」
「そうなのですか」
「はい、その理由は脚気とのことで」
「脚気ならです」
 それならとだ、正宗はすぐに答えた。
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