機動戦士ガンダム
2294話
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ても十分な戦力として働かせて貰うつもりだが。
「そうか。じゃあ、俺はちょっと格納庫の方を見てくるよ」
ブライトにそう言い、俺はブリッジを出る。
ブライトの方はまだ俺に何かを言いたそうにしていたが、結局俺に声が掛けられるといった事はなかった。
影のゲートを使うのではなく、普通に歩いてホワイトベースの格納庫に向かった俺は、途中で何人かの軍人に遭遇するも、以前ホワイトベースに乗っていた時に比べると、その数は大分少ない。
避難民がいなくなったというのは、俺が予想していた以上にホワイトベースを広いと感じさせる要因となっているのだろう。
顔見知り……本当に顔を知っているといった程度の軍人達と軽く挨拶をしながら通路を進み、やがて格納庫に出る。
そこでは、ディアナの技術者達がガンダム、ガンキャノン、ガンタンクのデータ取りをしており、その周囲ではホワイトベースに乗っていたメカニック達がそれぞれその質問に答えたりといった事をしていた。
……何だかディアナの技術者達が妙に真面目な顔をしてるな。
何か問題でもあったのか?
とはいえ、こうして見ている限りではホワイトベースのメカニック達と対立しているといった様子でもない。
そうなると……何があった?
そんな疑問を抱き、俺は技術者達の方に近づいていく。
当然俺が近づけば向こうもそれに気が付き、技術者の1人が俺を見て驚き、口を開く。
「アクセル代表、こっちに来てたんですね」
「ああ。それで、一体何があったんだ? 深刻そうな表情を浮かべてるみたいだけど」
俺に声を掛けてきた技術者にそう返事をした瞬間、自分が今した事に、しまったといった表情を浮かべる。
実際周囲を見てみると、俺に声を掛けてきた技術者と話していたメカニックが……そして今の技術者の声が聞こえていた、周囲のメカニック達の視線が、俺に向けられていたのだから。
……そう、俺はアクセルと呼び掛けられて、返事をしてしまったのだ。
このホワイトベース内では、イザークという名前で通していたにも関わらず。
とはいえ、それでも俺をシャドウミラー代表のアクセル・アルマーだとすぐに思いつかないのは、その外見が関係しているからだろう。
セイラが行った、ルナ・ジオンの建国宣言の際に映像に映っていたのは、大人の……20代の俺だった。
だが、今の俺は10代半ば。
明らかに、映像に表示されていたのと今の俺では年齢が違う。
だからこそ、皆も戸惑っているのだろう。
あー……一応ディアナの面々にも俺の事はイザークと言うように指示があった筈だが、それだけ連邦軍のMSについて興奮していたという事だろう。
自分の言葉に顔を青くしている技術者の肩を叩く。
「あまり気にするな。それに、そろ
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