第56話:魔王の配下
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は子供達の乗ったスクールバスを軽々と持ち上げた。
バスの中の子供達が、助けを求めて泣き叫んでいる。
「人質のつもりか?」
「そーうだ。こいつらを殺されたくなかったら…」
「やれ、俺は構わん」
【な!?】
ブラックウォーグレイモンの発言にスカルサタモンだけでなく周囲の仲間まで驚愕する。
「しかし分かっているのか?貴様が生きていられるのは人質がいるからだ…つまりそれが貴様の命を繋いでいる…ぬうぅうん!!」
ブラックウォーグレイモンの暗黒パワーに聖なるパワーが混じり始める。
「あ、暗黒パワーと聖なる力が混じり…」
「ククク…聖なる力が混じってしまっては“暗黒のガイアフォース”とは呼べんかもな…さあ、バスを破壊するならするがいい!!人質がいなくなった瞬間、ここが貴様の死に場所となるのだからなあ!!」
闇と光。
相反する力を融合させたエネルギーは凄まじく、ただ溜めているだけでも、全てを吹き飛ばすほどの力が場に淀んでいる。
それを見ていたスカルサタモンの表情は引き攣っていた。
ブラックウォーグレイモンは本気だ。
バスを破壊した瞬間、出鱈目な力を持つエネルギー弾を容赦なく投擲するだろう。
「さあ、バスを破壊しろ。一瞬で塵にしてやろう…!!」
「あ…う…」
少し後退した瞬間、全身が銃弾で撃ち抜かれていた。
「あ?」
全身に風穴が開いたスカルサタモンはゆっくりと落下していく。
「ブラック、今!!」
「遅いぞナツ!!これでくたばるがいい!!」
バスをなっちゃんが持ち上げ、ブラックウォーグレイモンは落下するスカルサタモンを上空に蹴り上げるとエネルギー弾を投擲した。
「ぎゃああああ!!?」
エネルギー弾が直撃したスカルサタモンは断末魔の叫び声を上げながら消滅した。
光と闇、相反する力が1つとなった一撃の威力は凄まじく、もしブラックウォーグレイモンが上空に打ち上げてくれなければと思うとヒヤヒヤするレベルであった。
「なっちゃんが来るまでの時間稼ぎの演技だったのね、ブラックウォーグレイモン」
「まあな…」
「よいしょ…」
なっちゃんが少し離れた場所にバスを置いて此方に駆け寄ってきた。
「ヒカリ〜、バス守ったよ」
「うん、なっちゃん。偉いわ」
「ふふん♪」
シスタモン・ブランに退化したなっちゃんはヒカリに抱き付き、ヒカリは微笑んでなっちゃんの頭を撫でてやった。
「みんな!!」
「大輔…」
大輔が向こうから息を切らしながら走ってきた。
「東銀座に現れたデジモンは?」
「大丈夫、ブラックウォーグレイモンが倒してくれたわ」
「ごめん、ブイモンが寝坊したせい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ