第54話:皇帝竜復活
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悪いね!!逃げるよマミーモン!!」
「お、おう!!」
「…何処へ逃げるつもりだ?」
「逃がさないんだから!!」
「「っ!!」」
マミーモンとアルケニモンが振り返るとブラックウォーグレイモンとなっちゃんがいた。
「ここに貴様らがいたのは好都合だ。いい加減目障りだったからな…ここで消えてもらうとしよう」
「あ、あんた!!誰があんたを作ってやったと…」
「安心しろ、苦しまないよう…一瞬で息の根を止めてやろう…!!」
ドラモンキラーを構えるブラックウォーグレイモンと槍を構え、力を解放して成長期でありながら並みの成熟期を上回る力を発して槍を構えるなっちゃん。
アルケニモンとマミーモンの顔色が真っ青になった…その時である。
「悪いが…そいつらに死なれたら困るんだ。まだまだ働いてもらわなければならないからね」
「ん?」
「誰…?」
「「ああ、ボス!?」」
ブラックウォーグレイモンとなっちゃんが振り返り、マミーモンとアルケニモンが安堵の表情を浮かべてボスと呼んだ。
青白い肌と痩せこけた体、尋常ではない危険な意志を孕んだ双貌。無造作に伸びた長髪、着込んだロングコートも相まって、どこか危険人物のような雰囲気を漂わせている。
「ーーーーっ!!?」
男の纏う異様な何かに恐怖を抱いてブラックウォーグレイモンの後ろに隠れる。
「貴様…何者だ?ただの人間ではないな…?」
「…及川悠紀夫…そいつらの創造主さ…ブラックウォーグレイモン…100本のダークタワーから生まれたデジモン…そしてそこにいる闇でありながら闇ではないデジモン…お前達の力…利用価値がありそうだな」
「何だと?」
ブラックウォーグレイモンが及川と言う男の発言に不快そうな表情を浮かべた。
「ブ、ブラック…」
「?…どうしたナツ?」
ブラックウォーグレイモンの背後に隠れて震えているなっちゃんの姿にブラックウォーグレイモンは目を見開く。
「あ、あの人…普通じゃないよ…!!」
「鋭いな…残念だ。時間があればその力は是非欲しかった…」
「「っ!?」」
及川の体から醜くどす黒い何かが現れ、及川が手を前に翳すと凄まじい闇の波動が放たれ、ブラックウォーグレイモンとなっちゃんを吹き飛ばした。
「うおおおお!?」
「きゃあああああ!?」
吹き飛ばされたブラックウォーグレイモンはなっちゃんを抱えると地上すれすれで体勢を立て直した。
「な、何だ今のは…あれが人間の持てる力か…!?」
ブラックウォーグレイモンは大量の汗を浮かべながら不敵な笑みを浮かべてアルケニモンとマミーモンを従えながら去っていく及川を見て目つきを鋭くさせる。
「ぐっ…」
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