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ヘタリア学園
第七千五百三十一話  辛いからいい

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第七千五百三十一話  辛いからいい
 フランスはタイのレーションを食べながらそのうえでしみじみとした口調でタイに対して言うのでした。
「いや、激辛の中に美味みがあるな」
「それがいいというのですね」
「ああ、下手なものだとな」
 こうも言うフランスでした。
「ただ辛いだけでな」
「そこに美味しさがないのですね」
「素材とか調味料とかダシの味がしないんだよ」
 そうなっているというのです。
「けれどこのレーションは違うな」
「そこは考えていまして」
 タイはフランスに笑顔で答えました。
「美味しくと考えています」
「そういうことだよな」
「はい、そしてです」
 さらに言うタイでした。
「私は暑いので」
「だからだよな」
「元気が出て汗もかいてかえって涼しくなりますよ」
「お前も気候が関係するな」
 タイのそれがです、レーションもその国それぞれの気候が関係してくることは当然で彼もそうなのです。


第七千五百三十一話   完


                    2019・1・19

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