機動戦士ガンダム
2293話
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
その日の夜、いつものように食事をしている最中に、俺が思いついた事……ホワイトベースに乗って地球に向かい、そこでハワイに向かうという事を口にする。
実は結構反対されるかも、と思わないでもなかったのだが……
「まぁ、アクセルがそうしたいんなら、いいんじゃない?」
予想外……本当に予想外な事に、レモンの口から出たのはそんな言葉だった。
「いいのか?」
「アクセルなら、UC世界で何があっても生き延びるでしょうし。それにUC世界での出来事を考えると、連邦軍の新型MSやMS運用艦と一緒にいるというのはシャドウミラーとしても決して悪い話じゃないわ」
レモンの言葉に、他の面々も納得したように頷く。
……それだけ信頼されていると、そう思っておこう。
「ただ、アクセル1人だけだと何かあった時に大変そうだし……誰か一緒に行った方がいいのは間違いないわね」
レモンのその言葉に、食事をしていた何人かが鋭く目を光らせる。
「私が立候補しますわ!」
「政治班は、ただでさえ人数が少ないのよ。あやかが抜けたら、どうするつもり?」
あやかの言葉に、レモンが若干の呆れ混じりに告げる。
その言葉に、あやかは何かを言い返そうとするものの、結局そのまま何も言わずに座る。
実際にはあやかや千鶴が入る前から政治班もそれなりに回っていたのだから、あやかが抜けても即座にどうにかなるって訳じゃないのは間違いないだろう。
もっとも、あやかが政治班として働く前と後では国交を持っている世界が増えてるので、当然のようにその仕事も増えてるのだが。
一応魔法球があるので、いざとなれば無理も利くのだろうけど……というか、今の時点で普通に政治班の面々は魔法球とかを使ってるんだが。
そうでもしないと、とてもではないが政治班を回すといった真似は出来ないだろうし。
「そういう訳で、政治班の千鶴も却下よ」
「残念」
笑みを浮かべつつも、少しだけ残念そうに呟く千鶴。
あやかと同様、UC世界の地球に行きたかったといったところか。
人当たりという点では、千鶴はホワイトベースでも十分有能に働けると……ああ、いや。避難民達はクレイドルで下船するんだし、それを考えれば気にする必要はないのか?
軍人だけ……いや、ホワイトベースを動かす人員だけになっても、潤滑剤となる人物が必要なのは変わらないけど。
「じゃあ、私や美砂は? 特にこれといって急ぎの仕事はないし、戦争が起きている中に向かうのなら、私達みたいに生身の戦闘力が高い方がいいんじゃない?」
「ふむ、お前達2人の生身での戦闘力は理解するが、この場合必要なのはMSを操縦出来る力ではないのか? 聞くところによれば、ホワイトベースではMSに対してパイロットの人数が少ないと聞く。な
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ