機動戦士ガンダム
2292話
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以前のギニアス……それこそ、宇宙線に身体を侵されていたギニアスと比べるとまるで別人のようにすら見えた。
やっぱりギニアスの身体を治療したのは、悪い事じゃなかったんだろうな。
「そうか。……それで、アプサラスの件について改めて聞きたいところだが、今はちょっと構わないか?」
『問題ありません。今は全てが順調に進んでいますので、時間の余裕はありますから』
ゾックの動力炉の件は、ギニアスにとってはこんな笑みを浮かべるだけの代物だった訳か。
「そうか。それは何よりだ。特に地上ではハワイしか拠点がない今の状況を考えると、戦力は幾らあってもいいしな」
そう言いながらも、実はハワイという場所を守るだけであれば、現在開発中のアプサラスよりゾックの方が使いやすいのかも? と思わないでもない。
アプサラスは空を飛んで強力なメガ粒子砲を撃つといった機体コンセプトだが、空を飛ぶという事は、敵に狙われやすいという事も意味している。
それに比べると、ゾックは海という自然の防壁を使える。
だとすれば、遠距離からの砲撃という意味ではゾックの方が有利なのは間違いのない事実なのだ。
……もっとも、それはあくまでもハワイだからの事であり、それこそ他の場所……海とか川とかがないような場所であれば、ゾックは非常に使いにくいMSなのは間違いない。
それに比べると、アプサラスは空を飛べるという事で戦場を選ぶ必要がないし、水中を移動しなければならないだろうゾックと比べても移動速度は明らかに上だろう。
『そう言って貰えると、助かります。……正直なところ、ここまでアプサラス計画が上手く進むとは思っていなかったというのが、正直なところです』
「あー……まぁ、そうだろうな」
ギニアスの言葉に、そう頷く。
事実、ギニアスが最初アプサラス計画をザビ家に持ちかけたところ、あっさりと却下されたのだ。
ジオン軍ではなくザビ家というところが、サハリン家の力といったところだろうが……その名家の力でも、ザビ家に話を持っていく事は出来ても計画を了承させるような事は出来なかったらしい。
実際にはシャドウミラーがグラナダを攻略した一件で、ジオン軍のMSや軍艦、戦闘機、それ以外にも様々に破壊されてしまったからそんな余裕はなかった、というのが正確なところなのだが。
グラナダ攻略の一件が原因でとなると、もしかして原作ではアプサラス計画って普通にジオン軍で行われていたんだろうか。
そして、アムロがガンダムに乗ってアプサラスと戦うとか。
……遠距離からのメガ粒子砲。普通にアムロなら回避出来そうな気がしないでもないんだよな。
ともあれ、グラナダの一件が原因でアプサラス計画の許可が下りなかったというのは、当然のようにギニアスも知っている。
それでもこ
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