機動戦士ガンダム
2292話
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どちらの世界もそんな真似は当然したくないだろうから、最終的にそういう騒ぎにはならない……と、思う。
世の中にはこっちの想像を超えるような性格をしている奴もいるので、中には何故そういう行動を取ったのか分からない……といった真似をされたりもするので、注意が必要ではある。
ともあれ、この件はこれでいいとして、次は……
「おおう」
その書類を手に取り、読んでいる途中で、俺の口の中から妙な声が漏れる。
だが、この書類に書かれている内容は、それ程に驚くべきものだった。
UC世界の地球、ハワイにて行われているアプサラス計画。
その計画において、大きな進捗があった事を知らせる報告書だったのだから。
今更の話ではあるが、アプサラス計画はルナ・ジオン軍に組み込まれている計画であると同時に、大量の資源やら研究者やら精密部品やらが必要である為、非常に金が掛かる。
それこそ、ルナ・ジオン軍だけではそれらを用意するのは無理……とは言わないが、懐に相応のダメージを与えられるくらいには。
だからこそ、アプサラス計画に興味を持った俺がシャドウミラーとして援助しており、この書類が俺の所に送られてきたのもそれが理由だ。
そして俺が驚いたのは、その書類に書かれた進展というのが予想していたよりも大きなものだったからだ。
もともと、アプサラスというのは空中を浮かんで強力なメガ粒子砲を撃てるといったコンセプトの代物だ。
敵、この場合は連邦軍の防空圏外である大気圏外まで移動し、そこから連邦軍の本拠地であるジャブローに降下して強力なメガ粒子砲でジャブローを攻撃する。
それが元々のアプサラス計画だった。
ただし、ギニアス率いるサハリン家がルナ・ジオンに所属する事になると、その性質は変わった。
いや、機体コンセプトそのものは前と変わらないのだが、現在月と連邦軍はそれなりに友好的な関係を築いている。……まぁ、ルナツーの件は置いておくとして。
そんな訳で、アプサラスが狙うのはジャブローに限った訳ではなく、他にも色々な目標が考えられている。
……それでも、やっぱりジャブローが一番難易度の高い目標であるのは、間違いのない事実だったが。
ともあれ、アプサラスの鍵は空を飛ぶ事……ホワイトベースでも使われている、ミノフスキークラフトだ。
だが、問題なのは、そのミノフスキークラフトを使うのにはその辺にある動力炉では出力が足りないという事で、その辺で苦労していた筈なんだが……それを解決したのは、俺にとっても予想外な事に、ゾックだった。
ルナ・ジオンやシャドウミラーに対するお近づきの印として献上されたゾック。
だが、水陸両用MSである以上、月では使えず、結果としてこの機体はHLVで物資と共にハワイに送られる事になった。
ゾックは、
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