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【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百三七幕 「いけ、戦乙女たち!」
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ークリットも不平を漏らす。
「まったく、自国の国境沿いで起きたことでしょうによく他人事でいられるものです」
「ホントに手遅れだったら自分の国の民が犠牲になる事を理解しているのやらいないのやら、ですね」
藍色の髪と眼帯、ラウラよりだいぶ大人びた――というか実際問題7歳も年上らしいクラリッサ。ラウラの話に幾度かは出てきた勘違い日本マニアだ。
もう一人のジークリットはそれよりは少し年下に見える、栗色のボブカットの髪とそばかすがチャーミングな少女だ。
二人以外にも黒兎隊は来ていたそうだが、隊のISはラウラのレーゲン含めて3機のため、他の面子との邂逅は早くとも任務終了後になりそうだ。それにしても、とシャルはドイツ軍の3機を見て思う。
「黒兎隊のISって基本設計全部一緒なんだ。専用機でありながら量産されてるのかな?」
「確かに基礎設計は同じだが、二人の機体は第三世代兵装の仕様と細かい装備が異なる。クラリッサのISは『シュヴァルツェア・スニー』でジークリットのISは『シュヴァルツェア・ブリッツ』だ。ちょうどいい、お前ら説明してやれ」
「「ヤー!」」
この後、彼女たちは世にも奇妙な経験をし、そして佐藤さんと予期せぬ合流を果たすのであるが……それを語りつくすには、もう少し時間が必要だろう。
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