暁 〜小説投稿サイト〜
【IS】何もかも間違ってるかもしれないインフィニット・ストラトス
第百三七幕 「いけ、戦乙女たち!」
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
リーズの客をすっかり奪ってしまっているほどの高性能……競技用に普及する日も遠くないのかもしれない。
 さて、いるとしたらこの辺かな、とシャルは周囲を見渡した。
 コーナー付近で見覚えのある眼帯と銀髪が見える。

「おーい、ラウラー!!」
「む、シャルか。やはりミサイルコーナーで出会ったな」

 夏休みで母国に戻っており、なおかつ職業軍人で代表候補性でもあるラウラもユーロサトリにやってくることを知ったシャルは、一緒に回らないか誘っていたのだ。彼女がユーロサトリに招かれる立場になったのは少佐になってかららしいが、出会わなかっただけで去年も会場にいたようだ。数奇な巡りあわせである。

「ラウラもやっぱり母国のコーナーは気になる?」
「うむ。何せこれだけの軍事技術が一堂に会するイベントだ。他国からの評価の度合いも重要だろう。部下も何人か来ているから、会ったら紹介しようか?」
「へー、ラウラの軍人らしいところなんてなかなか見れないし、ちょっと楽しみだな」
「おいおい、おかしな期待はしてくれるな。仕事で来てるんじゃないんだから堅苦しいことは言わんさ」

 和気あいあいと兵器展覧会で会話する美少女たち。彼女たち以外もユーロ圏やそれ以外のあちこちからIS操縦者やその関係者が来ているため、さほど浮いた存在には見えない。近年はISの影響でミリタリー方面に興味を持つミリタリー女子も流行っており、かつて佐藤さんのグラビアを撮影しようとした「ガールズ&ミリタリー」なんかをこぞって買っている。

 が、ここにいるのは兵器会社の社長の娘と現役の職業軍人である。
 しかも今年様々な事件があったせいか、その話の濃さはそんじょそこらのオタの比ではない。

「多弾頭ホーミングミサイル『ラーテ』だ。一応ドイツ製のミサイルだが、正直軍事行動を念頭に置いたばらまき弾で命中精度は少々アレなのがなぁ……」
「そこなんだよねー。IS戦闘は基本一対一だから、ばらまき系が使いにくいのは必然なんだけどさぁ……っていうかこれなんか見たことある。何だっけ、1年前に試作機として中国が展示してたISの『雨雀(ユージャン)』が似たような装備持ってなかったっけ?」
「よく気づいたな。実はあれ、中国が勝手にパクッて作った代物だから似てるのは見てくれだけなんだ。あっちは搭載ミサイル4つ、こっちはそれよりコンパクトに仕上げて6つだ」
「懲りないねー。あの国も」
「あの程度で懲りる国なら今のように発展していないさ。マンパワーの国だからな」


「おおっ、最上重工の『曼殊沙華』だ。日本のコーナーもちょっとずつ充実して来たよねー」
「うむ。来年からは更に増えそうだな。日本は昔からブレード以外の装備がいまいちパッとしなかったが、倉持も含めて今年から試作ISを多く抱えたことで相当なノウハ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ