暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーオーズの力とそれっぽい見た目のガングニールでなんやかんやする話
ライブ会場の悲劇の場合(短め)
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「今日はこんなに沢山の観客が唄を聞いてくれるんだ。
だからあたしも......」

──出し惜しみなしで、飛びっきりの唄を聴かせてやるよ

「奏..?何を.....っ!?まさか───!?」

奏がやろうとしていることに気づいた翼は制止の声をかけるが奏はそれに構わず、ある言葉を口にする。


──絶唱──

―Gatradis babel ziggurat edenal Emustolrozen fine el baral zizzl―
 
 
ギアを限界以上の力を引き出す代わりに使用者の身体を傷つける諸刃の剣。
 
LiNKERが切れた状態で唄えばどうなるかわかって、この場を打開するために奏は唄う。
 
「唱ってはいけない!奏!駄目―――ッッ!!」

翼が止めようと駆け寄るがもう少しで唄い終わる
唄い終わることで奏の命と引き換えにこの場にいる人々が救われる。


(あぁ....でも....)

「奏────ッッ!!!」

(最期にあたしを助けてくれたあの人に会いたかったなぁ....)

絶唱を唄い終わろうとしたその時───


「Balwisyall Nescell gungnir tronッッ!!」

───タカッッ!!
───トラッッ!!
───バッタッッ!!

────タ・ト・バッ・タトバ・タ・ト・バッ!!
空から力強くそして不思議な歌が聞こえた後奏の目には見覚えのある色が空から降りてきた。

「───え?」

腕パーツに描かれてある鷹と虎と飛蝗の紋章、そして鷹を模した仮面を着けたあの時と変わらない見覚えがある姿。

奏の目の前に遺跡で助けてくれた自分と同じギアを纏った顔を仮面で隠した男性が現れた。

「あんたは...あの時の!?」
「・・・・・・」

男性は声を掛けた奏の方を見るが直ぐにノイズへ視線を変える。

「頼む!翼とあの子を連れてこの場から逃げてくれッッ!!」

奏は色々言いたいのを我慢して目の前に立つ男性に二人を連れて行って欲しいと頼みこむが、男性はそれを無視して奏の顔を見る。
 
「な、なんだよ?」

無言で奏の顔を見るあいつに質問すると口を閉じていた男性から声がかけられる。
 
「ここにくる前に歌が聞こえたんだ」
 
「え?」
 
「綺麗な歌だった。けど、命を燃やすような歌は好きじゃねぇ、だから───」
 
 
───君が生きるのを諦めるな。
 
 
「っ!」

男性は奏があの少女に言った同じ言葉を奏に告げた。

その言葉に奏が驚いていると男性は今度こそノイズの群れに向かっていき奏はその背中を見送ることしかできなかった。

────奏sideout───

───オリ主
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