四十三枚目
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おー。さすがは花の…ふむぐっ!?」
何かを言いかけた篝をラヴィニアが押さえ込む。
「カガリそれはいけないのですよ」
「むー!むー!」
「ちょっとラヴィー! 篝をぱふぱふしていいのは私だけなの!」
「ぱふ…?」
こてんと首を傾げるラヴィニアの腕のなかで、豊満なバストに押さえつけられている篝がもがく。
『【ロスト】』
刹那、ラヴィニアの腕のなかに闇が現れ、篝の姿が掻き消えた。
「あれぇー? カガリが消えちゃったのです」
ヴォン…。
ヴァーリの隣に同一の球体が現れ、闇の中から篝が顕れた。
「はぁ、まさかこんなくだらん事でロストを使おうとは…」
「せ、セイクリッドギア…?」
「の能力のひとつだ。まぁ、全部見せはせんがな」
刹那、篝に純白の一閃が放たれた。
しかし篝は一瞬で闇に潜り、鋼生の背後を取った。
背丈に似合わない大きな手が鋼生の頭を掴む。
「俺の実力知りたいのはわかったけど、タイミングとか考えろバトルジャンキー」
篝は鋼生の頭を持ったまま、自分の手もろとも思い切り壁に叩きつけた。
再び壁に突き刺さる鋼生。
篝は鋼生の頭から手を離し壁から抜き、スマホを取り出した。
「タイトル。犬神家の一族かっこ猫かっこ閉じる」
と言いながらパシャパシャと写真を撮る。
「ツイートツイート………」
憐れ、鋼生の面白画像はネットの海に流されてしまった。
「カガリ、壁に二つも穴が空いたのです」
「怒るなよレーニ。っていうかそっちの穴は俺じゃない」
「そっちはヴァーリちゃんなのです。ちゃんと保護者が責任を取るべきなのです」
「えー……じゃぁアザゼル辺りに言えよ…」
「総督は忙しいのです」
「一昨日アザゼルの部屋覗いたらAV見てたぞ。強姦系のやつ。流石は堕天使総督、いい趣味だった」
篝がそう言うと、ヴァーリから黒いオーラが吹き出る。
「篝?」
「いや、俺は見てないよ。なんならミッテルト達に聞いてみ? 俺この4日くらい働き詰めだったから」
そう言いながら篝は指を鳴らした。
するとどちらの穴も綺麗に塞がった。
…………片方に鋼生がささったまま。
「一件落着」
その後は壁に刺さったままの鋼生を部屋の反対側に回った篝が煽りに煽り、鬼ごっこが始まった。
篝は鬼ごっこの最中も鋼生をおちょくりまくった。
最終的にぶっ倒れた鋼生の上で高笑いし、さんざん場を引っ掻き回すだけ引っ掻き回し、篝は帰って行った。
「あんのガキ次会ったらぶっ殺してやらあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「まず私に勝ってから言おうか。シャーク」
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