第53話:クリスマス
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ちらが朝になれば、きっとミミも喜んでくれることだろう。
「ありがとう、みんな!」
「どういたしまして」
「皆さんに喜んで頂けて、僕達も嬉しいです」
今年はどうやら、それぞれにとって最高のクリスマスになりそうだ。
そして一乗寺家に着いてクリスマスパーティーを満喫する大輔達。
「去年はクリスマスどころじゃなかったからな」
「それ以前にいつデジタルワールドじゃ、クリスマスだったのかも分からなかったしね」
「クリスマスパーティー出来なかったなんて損してるわねー。」
「そんなことないですよ京さん。戦いで勝ったら祝勝会みたいなのやったからそんなに損じゃなかったかも。」
3人が思い出すのは戦いに勝った後にした祝勝会の馬鹿騒ぎ。
今ではもうタイキやシャウトモン達の叫び声もアカリやリリモン達の笑い声も聞こえないけれど。
「「「…………」」」
遠い目をする3人。
因みにブイモン達はお菓子を貪り食っている。
「そうそう、ブイモン」
「んあ?」
「この戦いが終わったら私と一緒に旅しない?」
「?」
いきなりの誘いにお菓子を食べる手を止めて首を傾げた。
「ウィザーモンのデータのサルベージよ」
「……ああ、あっちの俺達がやったっていうアレか?良いぞ別に」
「いいの?」
まさかあっさり了承してくれるとは思わなかったテイルモンは目を見開いている。
「んー?何かあいつら見てたら対抗意識が湧いてきたと言うか…絶対あいつらよりデータを見つけてやる」
「ああ、なるほどね。まさかウィザーモンも自分のデータで張り合いが起きるなんて思わなかったでしょうね」
理由を聞いたテイルモンが深い溜め息を吐いたが、断られるよりはマシかと前向きに考えることにした。
「大輔君、サルベージって?」
「ウィザーモンの散らばったデータを回収してウィザーモンを復活させるんだよ。デジタマ以外じゃこれしか方法がないんだと」
「それって大変なんじゃ…」
「大変だろうな、デジタマより遥かに小さいデータ片を1つ1つ回収してくんだから…勿論俺達も協力するけどな」
タケルの言葉に大輔はそう言うと菓子を一口食べた。
「ブイモン…ありがと」
「気にすんな」
短い言葉のやり取りの後、再び菓子を頬張るブイモンとテイルモン。
向こうの自分達に出来たことが自分達に出来ないはずがない。
この戦いが終わった後に続く旅に気持ちを弾ませながら。
「ねえねえ、このお菓子も食べていいの?」
「いいけどさ、なっちゃん。食い過ぎでお腹壊さないようにな」
なっちゃんが袋を開けてスナック菓子を食べ始める。
ブラックアグモンは黙々とクッキ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ