機動戦士ガンダム
2291話
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来るくらいに詳しくはないわよ? ……シェリルは?」
「それは私も同じよ。仕事で忙しくて、遊びに来る暇はあまりなかったもの」
どうやら2人とも、俺と同じような感じらしい。
いや、寧ろそういう意味では俺の方がまだクレイドルについては詳しいかもしれないな。
「なら、適当にクレイドルの中を見て回るか。……こういう店があるんだから、他にも色々と店の種類は増えてると思うし」
そう言い、取りあえず店を出る事にする。
店の中にいる女達から、強烈な視線を向けられている為だ。
このままここにいれば、精神的なダメージで立ち直れなくなるような気さえしていた。
「あ、うん。じゃあちょっと待って。支払いしてくるから」
ゆかりがそう言って、レジの方に向かう。
……買ったのか、あの下着。
「嬉しいでしょ? 今日の夜を楽しみにしてなさい。ちなみに、私もゆかりと同じくらいセクシーな下着を買ったから、そっちも楽しみにしていて構わないわよ」
悪戯っぽく笑うシェリル。
サングラスをしていても、美人だというのは明らかなその様子に、シェリルの言葉が聞こえた客から好奇の視線を向けられる。
しかも今までの会話も聞こえていたのだろうから、その辺でも興味を惹いているのだろう。
不幸中の幸いだったのは、こっちに向けられる視線の持ち主の大半が女だったという事か。
もしここがランジェリーショップでなければ、当然男の姿も今より多かった筈で……そういう意味では、女達の好奇心の視線はともかく、男の嫉妬の視線が少なかったというのは、非常に助かる。
もっとも、少ないということはゼロであるという事でもなく、当然のように店内に少数ながらも存在した男達からは、シェリルやゆかりのような女を独り占めしやがってといった視線が向けられる。
……そんな視線を俺に向けてきた奴は、当然ながら一緒にいた女達に足を踏まれたり、腹や腕を抓られたりといった真似をされていたのだが。
それぞれが痛そうな表情を浮かべているが、その辺は自業自得だと思って諦めて貰うとしよう。
「お待たせ」
支払いを終えて戻ってきたゆかり。
その頬が若干赤く染まっているのは、やはり自分が何を買ってきたのかを俺に知られているというのもあるし、今夜の件を想像してというのもあるのだろう。
「じゃあ、適当に見て歩くか。……ゆかり、それは俺が持っておくか? 空間倉庫に入れておけば、そういうのもあまり気にならないだろうし」
「え? あ……うん。その、お願い」
恥ずかしそうにしながら、俺の方に下着の入った袋を渡してくる。
それを空間倉庫に収納すると、俺達3人は周囲の店を見て回る。
……取りあえず安堵したのは、そこにゴーヤクレープの屋台の類がなかった事か。
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