機動戦士ガンダム
2291話
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ら、いきなり喧嘩を見せられるのはちょっとな」
生身での戦いとなると、やっぱりペルソナを使えるゆかりの方が有利だろう。
シェリルも一応ある程度の護身術をエヴァに叩き込まれてはいるが、ゆかりの場合は生身での戦いが本職だしな。
さすがにシェリルでも、ペルソナを使われれば対処するのは難しい。
「……アクセルってサイド7とかいう場所に行ってたんでしょ? いつ帰ってきたの?」
不満ですといった様子を隠しもせずに尋ねるゆかり。
まぁ、ゆかりの場合はホワイトスターに住んでいる訳ではなく。基本的に住んでいるのはペルソナ世界だ。
ホワイトスターに頻繁に泊まりに来ている以上、半分くらいはホワイトスターに住んでいると言ってもいいかもしれないが。
そういう意味では、ペルソナ世界でシャドウワーカーという部隊を運用している美鶴の方が、ホワイトスターに来る事は少なかったりする。
「ああ。ちょうど今日……少し前に戻ってきたんだよ。で、セイラに報告して、ホワイトスターに帰る前にちょっとクレイドルを見て回ろうかと思って……どうした?」
俺の言葉の途中で、何故かゆかりの表情が呆れたものになり、シェリルもそれは同様だった。
つい先程まではいつ戦いが始まってもおかしくはなかったのだが、何故か今は2人揃って視線と視線で会話をし、納得した様子を見せていた。
それでいながら、俺がどうした? と視線を向けても、何かを言うような様子はない。
こうなると、さっきのやり取りも、もしかして最初から打ち合わせ済みだったりしたのか?
そう思うものの、取りあえず今はその辺は気にしないでおいた方がよさそうだ。
「取りあえず今日はもう仕事もないし、良かったらちょっとこの辺を見て回らないか? サイド7に行ってたから、この辺は久しぶりだし」
「……私からしてみれば、月にいるって時点で色々と凄いと思うんだけどね」
しみじみと呟くゆかり。
ペルソナ世界は宇宙開発そのものが行われていない訳じゃないが、まだ初期も初期といったところだ。
だからこそ、その辺を考えればどうしても月に来た事に対して思うところがあるのだろう。
……もっとも、ゆかりはペルソナ世界の人間としては恐らく初めて直接火星に降り立った人物なんだから、月くらいで驚いてほしくはないんだが。
また、ゆかりが頻繁に泊まりに来ているホワイトスターは、宇宙どころか次元の狭間なんて場所にあるのだから。
そう考えれば……それでも、異世界の月にいるのは、ゆかりにとっても色々と思うところがあってもおかしくはないか。
「ゆかりはクレイドルに来るのは、別に今日が初めてって訳じゃないだろ?」
「え? まぁ、うん。そうね。何度か来た事はあるわ。でも、ここって発展するのが凄く早いから、案内出
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