第52話:誕生日プレゼント
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ろがあってどこか危ういところがあったのに今では大輔に自分の要求を言うことがあるらしく、これはかなりいい傾向だと空は思う。
「(きっかけがあれば人は変わる…異世界の冒険でヒカリちゃんも大輔も成長したんだわ)」
小さい頃から見てきた後輩達が成長していくのは素直に嬉しいと感じる。
「あれ?ヒカリちゃんと空さん?」
「え?大輔君?」
「散歩してたらヒカリちゃんと空さんの姿が見えたからさ。珍しいね」
「え?あ、うん…あ、あの…大輔君。」
「ん?」
言いにくそうにするヒカリだが、意を決して正直に言うことにした。
「ごめんなさい、欲しい物…まだ見つからないの…」
「そっか…いや、何か俺の方も悩ませちゃったみたいでごめん。」
苦笑しながら謝る大輔にヒカリは慌てて首を横に振る。
「ヒカリちゃんは、欲しい物が大した物じゃないとか、何も無いとかじゃ大輔ががっかりするんじゃないかって思ってるのよ」
「え?」
「ちょ、空さん!?」
「そんなことないって、ヒカリちゃんが欲しいって言ってくれたならどんな物だって出来るだけ用意するし、無いって言われたら俺がヒカリちゃんが好きそうなの探して贈るからさ。なあ、ヒカリちゃん。欲しい物が見つからないなら正直に言ってくれ。」
「うーん…」
何か、何かないだろうか?
誕生日プレゼントになりそうな物は…ヒカリの悩みに悩んだ結果…。
「ケーキ…」
「ん?」
「大輔君が作ったケーキ…がいいかなって…」
「何のケーキがいいんだヒカリちゃん?」
「苺が沢山載ったショートケーキがいい…出来れば」
大輔の耳元で囁くヒカリに大輔は目を見開いて…。
「食べ切れるの?」
「好きだから大丈夫!!それに私だけスイーツゾーンで大輔君達が食べた…えっと…スーパーウルトラミラクルダイナミックスペシャルワンダーギャラクティカ…何だっけ?」
「スーパーウルトラミラクルダイナミックスペシャルワンダーギャラクティカパワフルギガンティックウェディング・ケーキな。あれは物凄い苦行だったぜ…?」
確かに美味しかったが、食べても全く減らないケーキに大輔達は戦い以上の苦しみを味わった。
「でもケーキでお腹一杯になるって言うのは憧れない?」
「まあ…うん…」
「だからお願い大輔君!!」
ヒカリに上目遣いで頼まれて断れると思っているのだろうか?
大輔は即座に頷いた。
「いいよ、ヒカリちゃんがそれでいいなら。」
「ありがとう!!大輔君の誕生日には私が焼いてあげるから!!」
「甘さ控えめのチョコレートケーキで」
「了解♪」
最近甘いのが苦手になりつつあるため、ヒカリにもし焼くなら甘
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ