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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2290話
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ば、アムロならシャアと互角の強さになるだけの素質を秘めているのは間違いないが、それはあくまでも素質でしかない。
 今のアムロにそのような力を期待するのは、明らかに間違っていた。

「そうね。でも、何かの手段は考えてみるわ。周囲に……特にジオン公国に知られないようにして、キャスバル兄さんと会う手段を」
「どこかにいると分かれば、俺が潜入して気絶させて連れてくる真似も出来ない訳じゃないんだろうが……その辺は、ちょっと難しそうだな」

 ソロモンやア・バオア・クー、サイド3といった場所のどこにいるのかが分かれば、こちらとしても対処しやすいのは間違いない。
 だが、シャアは基本的にどこにいるのかというのが分からない以上、こちらとしては誘拐するといった真似は出来ないのだ。
 ……ジオン軍の中でもトップエースとして有名なシャアだが、だからこそ連邦軍から多くの恨みを買っているという事もあり、その動向の類は……終わった作戦であればニュースやら何やらで公開される事もあるが、大抵が秘密のままだ。
 だからこそ、現在シャアがどこにいるのかというのを調べるのは難しい。
 最悪、ルリやラピスにハッキングしてもらうという方法がない訳でもないが。

「ええ、無理はしないで。元々シャドウミラーには借りが……それこそ、返すのが難しくなる程に借りがあるんですもの。これ以上無理はさせられないわ」

 俺に向かってそう告げたセイラは、少し無理をしていると分かる笑みを浮かべ、話題を変える。

「そう言えば、私のMS操縦訓練だけど少し上達したわ。この前、綾子との模擬戦でようやく勝つ事が出来たわ。……もっとも、まだ1勝しかしてないんだけど」

 それは、俺にとってもかなり驚くべきことだった。
 勿論セイラがMSの操縦訓練をしているというのは知っているし、非常に高いニュータイプ能力に覚醒しているというのも知っている。
 だがそれでも、まさかこんな短時間で綾子に勝つ事が出来るとは思わなかった。
 もっとも、綾子も自分の操縦技術を全開にして戦っていた訳ではないだろう。
 そもそもの話、そんな真似をすれば訓練にも何にもならない。
 だからこそ、ある程度……それこそ、セイラの力の少し上といった程度まで力をセーブして模擬戦を行っていたのだろうが……それでも、模擬戦でセイラが勝ったというのは、俺にとっては驚くべき事だったのは間違いない。

「よく勝てたな」
「ニュータイプとしての力なのでしょうね。相手が攻撃をしてくるのが何となく分かったのよ。……もっとも、それが分かってもすぐに対抗出来るかどうかというのは、また別の話でしょうけど」

 ニュータイプとしての能力か。
 てっきり殺気とか本気の攻撃とか、そんな攻撃でなければ察知出来ないのかとも思ったのだが、どうやら
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