機動戦士ガンダム
2290話
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ームライフルを使えるようになったのは、大きな利益でしょうね」
「ああ、これでヅダもビームライフルを堂々と使えるようになるのは、間違いないしな」
一応シャドウミラー側にもビーム兵器の技術はあったし、ストライクダガーやリーオーといったMSも使っていたので、そちらでもビーム兵器の技術を流用しようと思えば可能だった。
にも関わらずそれをしなかったのは、やはりこの世界独自の技術の発展の為だと言ってもいい。
実際、ミノフスキー物理学を下地としたビームライフルが開発されたのだから、その判断は決して間違っていない筈だ。
とはいえ、軍艦では既にミノフスキー物理学を使ったビーム、メガ粒子砲が存在していたのだから、問題だったのはその小型化だったのだろう。
そういう意味では、時間の問題だったとも言える。
「ホワイトベースのMSや、ルナツーからのデータで入手したので、ヅダ用のビーム兵器は開発出来そうか?」
「どうかしら。その辺は私にも分からないわ。けど、ディアナの技術者は優秀だから、何とかなると思いたいわいね」
「ディアナか。まさか、この短時間で兵器メーカーを1つに纏めるとは思わなかった」
そう告げると、セイラの表情が普段の大人っぽいものではなく、どこか悪戯っぽいものに変わる。
セイラにしてみれば、ディアナの一件は俺を驚かすという意味もあったのだろう。
「驚いて貰えて嬉しいわ。とはいえ、別にアクセルを驚かす為だけに作った訳じゃないのよ。前々から考えていたのが、偶然アクセルがいない時に出来たというだけで」
「そうなのか? まぁ、どちらにしろ多種多様だった技術者や研究者達が1つに纏まったってのは、ルナ・ジオンとして大きいだろ。……内部での対立とかは、まだあるかもしれないが」
一番可能性が高いのは、やはりツィマッド社とジオニック社か。
あるいは、連邦からやって来た技術者や研究者と、元ジオンという対立も考えられる。
それでも、1つに纏まったというのは、この場合大きな意味を持っていてもおかしくはない。
「そうね。まずは外枠を作って、そこから少しずつ前進していく必要があるでしょう。そういう意味では、いずれ……そう、いずれどうにかなると、そう思いたいところだけど」
そう告げ、セイラは紅茶を飲む。
そして紅茶をテーブルの上に置くと、真剣な雰囲気になって俺に視線を向けてくる。
「アクセル。聞いた話によると、キャスバル兄さんと接触したとか」
「あー……そうだな」
やっぱり、この話題は避けて通れないよな。
というか、俺が真っ先にここに来たのは、この話題についてセイラと話す為だったというのが大きい。
セイラにとってシャアという存在は現在唯一残された肉親であり、それだけに何故自分のいる場所、月に来
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