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うちはオビト逆行物語 改 〜逆行?何それ美味しいの?〜
幼少編
うちはオビト逆行物語『両親とは』
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う!じゃあな!」
そうして3人の後ろ姿に手を振る。
さてと、俺も帰るか。
そう思いまた進み始める。
はぁ、なんでうちはの敷地はこうも遠いか…。
端っこに追いやられてるんだから仕方ないと言ったら仕方ないが。
ところで。
「なんっでお前まだついてきてんの!?もういいだろ!?」
「は?まだオビト帰らせてないデショ。」
何言ってんの、と呆れた顔をする。
何言ってんのってこっちのセリフなんですけど?
「別に1人で帰れるわ馬鹿!!」
「じゃあせめて教えてよ。」
「…は?」
訳が分からないんだが。
「皆は優しいからなにも聞かなかったけどこれじゃ結局かわらないじゃない、ついでに言っておくとさ、お前が一人でボケっと悩んでるより俺たちに相談した方がいいに決まってるデショ。」
そうペラペラ喋りそっぽを向く。
カカシもカカシだがやはりまだ幼さは残っている。勇気を振り絞ったが故の行動だろう。現にボケっとしてんのに悩んでるとか、おかしいこと言ってるし。
でも、コイツなりの優しさなんだろう、照れているということはそういうことだ。
「そうだな、お前に話すってのも一つの手かもな…。」
その言葉で一瞬カカシは目を大きく見開いた。
それは困惑なのか、驚きなのかよく分からない感じだった。
カカシは今の俺の発言を聞いて面倒だと思っただろうか。
それとも変なことを言ってしまったと後悔してるだろうか。
…何を今更、こんな事まで心配しなくてはいけないんだ。カカシなんかに。
違う、俺が言うのを、拒んでいるのか?
「別に無理に話さなくていいんだけど…。」
何かを察したのか、カカシは控えめにそう言ってくれた。
「いや、もうここまで焦らしておいてそれは無いだろうし、話す。」
俺はカカシに夢の話をした。
もうあまり気にしないようにしようと思ってたが案外話してしまうとやっぱり気になる点が多い。
「…ってな、俺もよく分かんねぇんだけどまぁそういう事。」
「…。」
カカシは黙り込んでしまっている、まぁそりゃそうだろうけど。
「まぁ、俺はあんま考えないようにしようと思ってんだけどな。」
「そーなんだ、その、カッコつけといてこんなこと言うのもアレなんだけど…」
その発言に驚いた。
カカシってこんな奴だっけ!?
「…なに固まってんの、俺が謝るのがそんなに珍しい訳?」
「おう。」
即答かよ、とカカシはあからさまに態度をイラつかせる。
あはは…、と誤魔化すように目を逸らし笑っておく、面倒臭いし。
「…でも聞いてくれただけでもありがたかったよ、なんかちょっとスッキリしたわ。」
「そ、ならいいけど。」
そう言って俺らは笑いあった。
…本当はもっと前からこんなふうにしていたかったな。
「じゃ、またな!」
「明日まで遅れてこないでよね、遅刻魔。」
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