第百三話
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第百三話 我慢出来ないこと
亜美は小公女についてさらに言った。
「うちほんまあんな人達あかんわ」
「ミンチン先生達みたいな人達は」
「何があっても許せんわ」
春奈にもこう答えた。
「何があってもな」
「それでなのね」
「若しもや、うちがセーラみたいな目に遭うか」
「お友達がそうされたら」
「もうな」
その時はというのだ。
「何があってもな」
「許せなくて」
「徹底的にやり返すわ」
「それ私もよ」
「私だってそうよ」
赤音と美樹もこう言った。
「あんなことされたら」
「友達がされてもよ」
「絶対にやり返すわ」
「何があってもね」
「そうね、私もね」
リーダーの梨花も言うことだった。
「ドラマのセーラは凄い復讐をしたかも知れないけれど」
「あれ位じゃなのね」
「気が済まないと思うわ」
加奈子の問いにはっきりと答えた。
「その時はね」
「そうなのね」
「だってね」
「やられたことが酷いから」
「何でも学生時代は苦労したかも知れないけれど」
「それはね」
華奈子も本を読んだ後でアニメやドラマの小公女について調べてそういったところでのミンチン先生を見てそのことはわかっていた。
「苦学生だったりしてね」
「苦労していても」
「セーラにやったことは許せないから」
「徹底的にやるわ、それでね」
「やるだけのことはあるっていうのね」
「そう思うわ」
セーラにあそこまですればというのだ。
「そう思ったら」
「そうなのね」
「そう言われると」
美奈子も反論出来なかった、それで言うのだった。
「そうかもね」
「皆が言うのもその通りかもね」
華奈子はその美奈子に応えた、そうしてだった。
七人で小公女についてさらに思うのだった、自分達がセーラかセーラに近いならミンチン先生達にどうするのかを。
第百三話 完
2018・11・7
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