第六幕その十
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「鉄道博物館も回りましたし」
「面白かったですね」
「今度はです」
これからのことにも言及したのです。
「美術館はどうでしょうか」
「美術館ですか」
「あちらにも」
「そうですね、美術館もいいですね」
「そうですよね、ですから」
「あちらもですね」
「一緒に」
二人でというのです。
「行きましょう」
「それでは何時ですか?」
「先生がいいという時に」
これが日笠さんの返事でした。
「合わせます」
「それで、ですか」
「私は何時でもいいので」
「そう言って頂けると悪いですね」
「いえ、そう決めていますから」
だからだというのです。
「宜しくお願いします」
「それでは」
先生は日笠さんにその日は詳しくお話してと返してこの日は日笠さんをお家まで送りました。そしてです。
お家に帰って皆に晩御飯を食べつつこの日のことをお話しましたが動物の皆はこう言ったのでした。
「先生らしいよ」
「本当にね」
まずチープサイドの家族が言います。
「何というか」
「何処から何処までね」
「紳士だけれどね」
それはいいとするポリネシアでしたが。
「正直全体的にね」
「何もわかってないわね」
ダブダブの言葉は辛辣でした。
「いつも通り」
「少しは先に進んだ感じだけれど」
それでもと言うトートーでした。
「正直僕達の求める基準じゃないね」
「日笠さん凄く頑張ってるね」
「必死だね」
オシツオサレツは完全に日笠さんの方に立っています。
「本当にいい人だよ」
「いつも思うことにしても」
「だから応援しているけれど」
ホワイティはオシツオサレツの背中から言います。
「先生は相変わらずだしね」
「この相変わらずさはどうにかならないの?」
チーチーはダブダブ並に辛辣でした。
「こうしたことについての」
「次は美術館っていうけれど」
ジップはその次のお話をします。
「この調子かな」
「そうじゃないの?先生だし」
ガブガブもすっかり呆れています。
「もう何から何まで駄目駄目だから」
「二人で、っていう時点で普通はね」
最後に党馬が言います。
「そうなるのにね」
「皆何を言ってるかわからないけれど」
わかっていないのが自分だということにわからないまま言う先生でした。
「楽しい時間を過ごせたよ」
「うん、日笠さんも楽しかったね」
「それはわかります」
王子とトミーも言ってきました、二人共呆れています。
「ですが」
「それでもね」
「先生それじゃあです」
「僕達も呆れるしかないよ」
「何で皆そう言うのかね」
何もわからないまま言う先生でした。
「僕にはわからないけれど」
「このお話サラさんが聞いたらね」
「僕達以上に呆れるよ
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