第六幕その八
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「リニアモーターカーに乗られるなんて」
「そうでね、ですが夢はです」
先生は日笠さんにこう返しました。
「夢で終わらせるのではなく」
「現実のものにですね」
「していくものなので」
それでというのです。
「ですから」
「それで、ですか」
「リニアモーターカーもです」
「実用されていくんですね」
「そうです」
こう日笠さんにお話するのでした。
「私達も乗られる様になりますよ」
「そして新幹線以上にですね」
「速く移動出来ます」
「そうなりますね」
「そしてです」
今度は笑ってお話した先生でした。
「日本人の嗜好からしまして」
「私達のですか」
「絶対にアニメや特撮の題材になりますよ」
「ヒーローの乗るロボットにですか」
「そういうものになりますね」
「それはありますね」
日笠さんも先生のお話に納得して頷きました。
「日本では」
「鉄道がモチーフのアニメや特撮多いですね」
「はい」
実際にというのです。
「私は男の子が観るものは子供の頃から詳しくないですが」
「それでもですね」
「よく聞きます」
そうだというのです。
「そうしたアニメや特撮があることは」
「ですから」
「絶対にですね」
「リニアモーターカーもです」
他の鉄道と同じくというのです。
「モチーフにして出ます」
「そうなりますか」
「絶対に」
「そういえば銀河鉄道も」
日笠さんは宮沢賢治やあの漫画をここで思い出しました。
「鉄道を扱っていますね」
「そうでしたね」
「空や宇宙を飛ぶ列車というのは」
「幻想的ですね」
「素晴らしい発想ですね」
「そして特撮やアニメでも」
あらためてこうしたジャンルのお話をする先生でした。
「題材になっていますからね」
「それではおもちゃも出ますね」
「はい、絶対に」
「鉄道模型以外にも」
「アニメや特撮のおもちゃとして」
「趙合金のですね」
「そちらでもです」
こうお話するのでした。
「出ますよ」
「何ていいますか」
しみじみとして言った日笠さんでした。
「そこも日本ですね」
「八条グループもおもちゃメーカーありますしね」
「八条ホビーですね」
「プラモデルも超合金も鉄道模型も」
どれもです」
「造っていて」
「他にも色々なおもちゃを」
「そうしていますから」
だからだというのです。
「リニアモーターカーもまた然りで」
「ではそちらのお仕事の方々にとっても」
「いいことですね」
「おもちゃは重要な産業ですから。実は私の友達も」
「八条ホビーにですか」
「います、高校時代の同期で事務をしています」
そうして勤務しているというのです。
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