第6章:束の間の期間
第191話「薄れて行く境界」
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らないままだとしても、影響しているものが他にもあると判明した事で、別の側面から考察出来るからだ。
「とりあえず、わかった事を整理して―――」
この後の行動について話しながら、家の前に着く。
……その時。
ドンッッッ!!!
「ッ―――!?」
途轍もなく大きな衝撃が、優輝達を襲った。
それは、今朝起きた揺れとは比べ物にならない程強かった。
「なっ―――!?」
声にならない衝撃。
まるで、自分達の真下に大きな穴が穿たれ、そこに落とされたかのよう。
そんな衝撃と感覚が襲い、椿と葵は大きく動揺した。
優輝も驚いた感情を僅かに見せ、目を見開く程だった。
「今、のは……!?」
衝撃はすぐに収まり、驚愕も冷めぬまま椿がそう呟く。
あまりの突然さと衝撃に、椿も葵も息を切らしていた。
「………」
「……え?」
そして、すぐに次の衝撃が椿達を襲う。
今度は揺れにではなく、目の前に現れた二つの存在に。
「(気配も感じなかった。今の揺れで現れた……!?)」
その二つの存在は、ボロボロの姿で気絶していた。
片方は、ボロボロだが煌びやかな雰囲気を持つ服に身を包んだ桃色髪の少女。
もう片方は、同じくボロボロとなった巫女服に身を包んだ、亜麻色の髪の女性。
まるで、命からがら辿り着いたのではなく、投げ出されたかのように横たわっていた。
「まさか、揺れに関係がある……?」
あまりに衝撃的な、立て続けに起きた突然の出来事。
その出来事が齎した一つの推測を、椿は呆然としながらも呟いた。
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