機動戦士ガンダム
2289話
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が紅茶を淹れてくれるのだが、今の状況でそのような事が出来る筈もない。
ここで時間を潰していれば、そのうちセイラがやってくるだろうし。
それを待っていればいい。
別に急いでは……ああ、そうだな。そう言えば一応シャドウミラーの方に連絡しておいた方がいいか。
もしかしたら、何か緊急の用事とかがあったりするかもしれないし。
空間倉庫から通信機を取り出し、ホワイトスターに連絡を入れる。
すると、空中に浮かんだ映像スクリーンに映し出されたのは、あやかの姿だった。
『あら、アクセル君。UC世界でホワイトベースとかいう軍艦に乗っていたという事でしたけど、戻ってきましたの?』
俺の顔を見て、驚いた様子を見せるあやか。
とはいえ、その驚きはそこまで大きいものではない。
……当然か。今回はサイド7に行っていてホワイトベースに乗ったが、これまでは未知の世界に向かうという事も珍しくはなかったのだ。
だとすれば、あやかにしてみれば俺がいなかったのはほんの短い間……それも、いつ戻って来るの全く分からない状況に比べれば、今回の小旅行とでも呼ぶべき代物は、そこまで気にするような事ではなかったといったところか。
「ああ、ついさっきクレイドルに到着した。それで、俺がいない間に何か大きな問題はなかったか聞こうと思って連絡したんだけど、どうだ?」
『問題ですの? 細々とした問題はありますが、それは政治班の方で処理出来るような小さなものですので、アクセル君に至急知らせないといけないような事はありませんわね。……ああ、でも技術班の方でアルトロンガンダムの改修が終わったと、レモンが言ってましたわ』
その言葉に、俺は納得すると同時に若干だが驚く。
アルトロンガンダム。
言うまでもなく、W世界出身の五飛の乗機だ。
だが、W世界でならともかく、シャドウミラーの機体としては色々と性能不足という一面もあってか、改修が必須となっていた。
ちなみに、それはスティングのウイングガンダムゼロカスタム、アウルのガンダムエピオン、綾子のトールギスVも同様だった。
だが、他の面々は五飛程には機体に強い拘りを持っていなかったので、技術班に対して任せるという選択をしたのに対して、五飛は徹底的に口を出していたのだ。
もっとも、この辺はシャドウミラーに所属して長いスティングやアウルは技術班の持つ技術力に強い信頼を――時々暴走するが――持っていたり、綾子のようにFate世界という、元々は人型機動兵器の存在しない世界からやって来たという理由から、自分に相応しいように改修を任せるといった事をしたのではなく、中途半端にMSに対しての知識もあった、というのが大きいだろう。
そして何より、五飛は自分のMSに対して抱く拘りはかなりのものだった。
そういう
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