第二章
V
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
都は既に陥落していたでしょう…。」
「そうか…あやつは今、戦っておるのか。では、わしが魔晶石を探す故、王都まで連れて行け。」
「シヴィル、今から行ってどうなる。陽が昇ってからで…」
「そう悠長な事を言ってはおれん!もし魔晶石かそれに近い魔具の力であれば、それを破壊せねば妖魔は再生を繰り返す。それでは神聖術者さえ手に負えぬ!」
鬼気迫るマルクアーンの表情と言葉に、シュトゥフも腹を決めて言った。
「そうであれば、儂も行くぞ!お前一人良い格好をされてたまるか。」
「旦那様、そのお身体では…。」
ルークは直ぐ様止めに入ったが、それでもシュトゥフは意思を曲げる気は無かった。
「煩い!わしはこれでも英雄と謳われた男じゃ!ここで身を縮めて隠れとっては名が廃る。いや、わしを信じてくれた皆に申し訳が立たぬと言うものじゃ!」
もう行く気満々の主に、ルークは仕方無く「分かりました。」と渋々答えたのであった。
そうして後、ルークはマルクアーンを、シュトゥフはもう一人の魔術師スランジェと共に王都へと転移したのであった。
しかし、これはほんの序章に過ぎず、これが切っ掛けとなって事態は大陸にまで及ぶのである。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ