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うちはオビト逆行物語 改 〜逆行?何それ美味しいの?〜
幼少編
うちはオビト逆行物語『古い記憶』
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しい視線がムズ痒くて、そっぽを向けば生意気な弟が出来たみたいだと再び頭を撫で出した。それを見て長門と弥彦は顔を見合わせて、しばらくして笑った。
…今度は手を振り払わないでやろう。
俺は雨隠れから帰り、自分の部屋で頭を整理していた。
そして分かった事があった。
あんの糞爺…。(六道仙人)他の奴も逆行していたなんて、聞いてないぞ。というか、書かれてなかったぞ。
長門達のところにも文があったらしく、全部六道仙人からだという。
何者かが仕組んだ事かもしれないと予想を立てたが、無駄だった。
その話をしているとこに糞爺が実際に来たからだ。
ついでに、なんかいらついたのでぶん殴っといたが。
…まぁ、あとの事をくよくよしても意味がない。ばぁちゃんはもう寝たようなので俺も寝るとしよう。
それに明日も遅刻しないようにしねぇと。明日はいよいよ本格的にアカデミーだもんな。何時になってもアカデミーというのは楽しみだ。
ドロリ、ドロリと何かが流れる。
それはどうやら俺の目の前の人が流しているようで。
…この女性はだれだ。
俺の知る茶色い髪の女の子ではない。
だからと言って赤い髪の女性でもない。
でも。
なぜか知っている。
どこかで見たことがある。
明るい、俺とは違う色の髪に、紅い、あの眼が。
心のどこかで誰か知ることを拒絶している。
見たくない、触れたくない、と。
それでも、見えてしまう、触れてしまう。
そうだ、この人は。
…じゃあ、この光景は?
よく見れば近くにも、同じような人がいる。
…あんたが、じゃあ。
…知らない。
この赤いモノが俺にはよく分からなかった。
慣れているはずなのに、こんなの。
…こんな記憶、知らない。
しらない、だって、数少ない古ぼけた写真でしか見たことないんだぞ?
―――じゃあ、この記憶は、なんなんだ?
目が覚める。
苦しい。
ワケが分からない。
深呼吸をしようとすると余計辛くなる。
誰か、誰か。
たすけて。
誰かの足音。
…ばぁちゃん?
「オビト、大丈夫だよ、ばぁちゃんは此処にいるよ、一人じゃない。」
気がついたら、呼吸が落ち着いていた。
やっぱ、ばぁちゃんはすげー…。
「オビト、今日はアカデミー休んだら?」
「…いや、いいよ、今日は休みたくないんだ。」
「…そうかい、じゃあ無理だけはしないでね。」
「ありがとう、いってきまーす!」
「気をつけていくんだよ、オビト。」
「ギリギリセーフっ…。」
「ほんっとうにギリギリだな。」
「オビト、また遅刻しそうになってる…。」
もう、っせぇな…こっちだって色々あんだよ。
とりあえず席に着き、HRが始まるのを待った。
その間に今日の夢の事について考えてた。
思い出せ。
この中に
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