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うちはオビト逆行物語 改 〜逆行?何それ美味しいの?〜
幼少編
うちはオビト逆行物語『古い記憶』
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そっと仮面を取る。こんなに緊張したのは何時ぶりだろうか。…普段が殺伐としてたし、こんな普通の緊張なんて早々感じなかった訳だから、まぁ…無いだろうな。
「お前…うちはの者であることには変わりないのか。」
「あぁ、年はお前らと4つほど違う。」
「4つも違ってたの…!?」
「まだまだ子供じゃないか…。」
驚愕とする3人に胸がざわつく。別に今は幼いだけであって、精神年齢はコイツらよりよっぽど上だと言うことを知っているだろうに。
「…俺からしてみれば、お前らは息子娘のように感じるがな。」
「精神年齢的な意味ででしょう?でも、私達だってそれなりに生きていたこと覚えてる?」
全く、と大袈裟にため息をつかれ何も言えない。精神年齢オバサンってか。言ったら絶対殺されるだろうから言わないが。
「それで、名は?」
「…呼び名はトビでいい。」
そう言うと弥彦はムッと顔を顰める。さっきから不機嫌になってばかりだな。自分のせいであると自覚はしているからタチが悪いだろう。
「呼び名、とかじゃなくてだな…!」
「…言っておくが俺は伝えに来ただけであって仲良しごっこをするつもりは無いんだぞ。それにまだお前らが完全に味方になった訳でも無いしな。」
そう言うと長門が口を開く。
「それはつまり、お前は俺達を信用していないという事か。」
「さぁな、そのための口実かもしれないし、それだけが理由ではないのかもしれない。」
濁した俺の言葉に1番に反応したのは弥彦だ。頭を掻きながら変な声が漏れている。
「そういう頭使うの苦手なんだよ…。俺はアンタの提案には賛成してるし、利害の一致した仲間だと思ってる。」
それじゃダメなのか?そう切実に伝えてくる弥彦に思わず口を噤む。その姿が心配そうな顔をして迎えに来てくれたリンと重なって、喉の奥につっかかる感覚を覚えた。
…こういうのには点で弱い、直さないとな。
「…オビト、うちはオビトだ。」
意外にもあっさりとした俺の態度に驚いたのか呆れたのか、そう言うと3人は少しだけぽかんとした表情になったが、すぐさま弥彦は笑って頷いた。
「よろしくな、オビト!」
「…その名は1度捨ててる。出来ればトビと呼んでくれた方がいい。」
「でも、今はまだ捨ててない…そうでしょう?」
小南の先程とは打って変わって優しい顔つきになっていることに気が付き、体が硬直する。…こいつこんな優しい顔も出来たんだな。
「…弥彦が、心が悲鳴を上げてる奴をほっとけないって言ったの、何となくわかった気がするの。」
そう言って頭を撫で出す手を振り払う。訳が分からない。さっきまで恨み、疑っていた奴を撫でるか普通。
「…私には長門や弥彦が居た。でも、貴方にも支えになっている人達がいるんでしょう?だから今も動き続けてる。その人たちの為に。」
「…フン。」
小南の優
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