暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D イッセーと小猫のグルメサバイバル
グルメ世界の強者達現れる!全てを凍てつかせる氷の大地に眠るセンチュリースープを巡る死闘!
第46話 遂に登場!IGO会長、その名は一龍!
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ううっ、心臓がバクバクしてきました。アーシアさん達も緊張で顔が赤くなってますし私も目がキョロキョロしちゃってます。
「よお親父!久しぶりだな!」
イッセー先輩は手を振りながら会長さんに声をかけました。
あわわ、心の準備がまだ済んでいないんですが……!
「……」
あれ?イッセー先輩が声をかけても会長さんは反応しません。どうしたんでしょうか?
「親父?」
もう一度先輩が会長さんに声をかけましたが、会長さんはまったく反応しません。
「どうしたのかしら?」
「瞑想でもなさっていらっしゃるのかしら?」
「なるほど、バカンス中でも気を抜くことなく鍛錬に励んでいるという訳だね」
「通りで隙が見当たらない訳だ。流石はイッセーの父上なだけはあるな」
会長さんの様子を見て部長が小首を傾げながらどうしたのかと言いました。それを聞いた朱乃さんは会長さんが瞑想をしているんじゃないかといいます。
確かにIGOの会長となれば平常時すらあのように隙の無い構えが当たり前になるほどの実力者なのかもしれません。
同じことを思った祐斗先輩とゼノヴィアさんも感銘を受けたような表情で会長さんを絶賛しました。
「……こりゃ寝てるな」
『だああぁぁぁ!!』
会長さんの近くに寄ったイッセー先輩が寝ていると言い、私達は昔のコントのようにずっこけてしまいました。
深読みしすぎたみたいですね……
「おい、親父!起きろ!」
イッセー先輩が会長さんの体を揺らすと、ビクッと体を震わせた会長さんは両腕を大きく上げて欠伸をしました。
「ふわああぁぁぁ……なんじゃ、騒々しい。人がせっかく気持ちよく寝ていたっていうのに無粋な奴もいたもんじゃな」
「心待ちにしてたんじゃねえのかよ……俺だよ、親父。イッセーだ」
「んお!?イッセーか!なんじゃ、来ていたなら直に声をかけんか」
「そっちが勝手に寝ていたんだろうが」
ガハハと笑いながらイッセー先輩の背中をバシバシと叩く会長さん、前に見せてもらった写真でもファンキーな恰好をされていましたが、性格も豪快そうなんですね。
「親父、今日は俺の仲間を連れてきたんだ」
「おお、お前の言っていた友達が来ているのか!それでその子達はどこにいるんじゃ?」
「そこにいるぞ」
イッセー先輩が私達の方に視線を向けると、会長さんが立ち上がってこちらに来てくれました。
「よく来てくれたな、イッセーから君達の事は聞いておるぞ。ワシは一龍、IGOの会長をさせてもらっとるが実際は唯のジジイじゃ!」
「んなこと自慢する事じゃねえだろう?」
「まあいいじゃないか、とにかくよろしく頼むぞ。ワハハハ!!」
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