第43話:妹離れ
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
は……」
「一緒に食べようよ大輔君!!」
「「え!?」」
ヒカリの発言に太一と進はびっくり。
ヒカリはキッ…と太一と進を睨むと大輔を見遣る。
「一緒に食べようよ。いつも送ってくれたり、色々助けられてるからお礼がしたいの!!大丈夫、お父さんにもお兄ちゃんにもちょっかい出させないから!!」
「そうよ、いつもヒカリがお世話になってるし、せめてこれくらいはね!!」
「は、はあ…じゃあ…頂きます……」
太一と進のキツい視線をかわしながら、大輔はヒカリに連れられてヒカリの部屋に。
「はあ…」
「ごめんね大輔君。我が儘言っちゃって…でも日頃からお礼したかったし…」
「もう充分、お礼を貰ってるんだけどなあ……お菓子とかさ。それにヒカリちゃんが傍にいてブイモン達がいるだけで俺は充分…」
「お菓子なら大輔君だって作ってくるじゃない…大輔君は欲が無さ過ぎ…」
ヒカリは大輔の言葉に拗ねたように言う。
「そうかなあ、俺は充分欲張りだと思うけど」
「全然!!もっと欲張っても罰は当たらないよ絶対!!」
「うーん…」
欲張れといきなり言われてもまるで思い浮かばない大輔であった。
「大輔君、ヒカリー。ご飯よー」
「「はーい!!」」
呼ばれた2人は部屋から出てリビングに向かう。
「「………………」」
テーブルにはご馳走が並んでいた。
「さあ、大輔君!!食べて食べて!!大輔君のためにおばさん、腕によりをかけて作ったのよ!!」
「い、頂きます…」
「(お母さん、気合い入れすぎ……)」
大輔は客用の箸を手に取り、料理を口にした。
「どうかしら大輔君?お口に合うかしら?」
「え?あ、とても美味しいです。」
裕子の手料理はとても美味しい物だ。
大輔を突き刺す2つの視線が無ければもっと美味しいと感じられたかもしれない。
「お父さん、お兄ちゃん。大輔君を見てないで早く食べたら…?」
ヒカリは笑顔の下に怒りを隠しながら太一と進に言うと、ヒカリの怒りを感じ取った2人は即座に箸を手に取る。
夕食を食べ終え、大輔はヒカリと共に食器の片付けをした。
「ヒカリちゃん、おばさんの料理。凄く美味かったよ」
「うん、ごめんね。お兄ちゃんとお父さんが……」
「別にいいよ、気持ち分かるし」
ヒカリの言葉に大輔は苦笑しながら言う。
「もう……お兄ちゃんとお父さんたら…」
「なあ、ヒカリちゃん。さっきの続きだけどさ…ヒカリちゃんはもっと欲張っていいって言うけど…正直これ以上は見つからなかった。ヒカリちゃんが傍にいてくれて、家族やブイモン達がいて、タイキさん達と冒険したこととか、今の冒険もあって毎日毎日
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ