第77話
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―――”灰色の騎士”様と”聖竜の姫君”様にトールズ第Uの坊ちゃん、嬢ちゃんたちもようこそ、ラクウェルへ。」
「あら…………」
「あたしたちのことまで何で知って…………」
「…………!…………」
男性――ミゲルの登場にアッシュは鼻を鳴らし、ミゲルが自分達の事を知っている事にミュゼとユウナが驚いている中予知能力によって少し未来の自分達が”視えた”ゲルドは目を見開いた後静かな表情で黙ってミゲルを見つめていた。
「アッシュ、知り合いか?」
「ま、一応はな。噂話だの裏話だのを?き集めてメシの種にしてる胡散臭いオヤジだ。」
「それは…………」
「なるほど。所謂”情報屋”ですか。」
「おいおい、久しぶりだってのに、随分な言いようじゃねぇか。―――クク、猟兵についての情報、知りたいんじゃねえのかよォ?」
「僕達がそれを探っていることまで…………」
「じゃあ、耳寄りな情報ってもしかして…………!?」
ミゲルの話にそれぞれ血相を変えたクルトとユウナはミゲルを見つめた。
「おおっと、ここからは取引だ。まあアッシュとは顔馴染みだ。特別に格安にしてやってもいいぜ?」
「ええっ…………?」
「当然、タダではなさそうですね。」
「クク、だそうだがどうするよ、教官どの?」
「…………気にならないと言えば嘘にはなるな。」
「だろう?だったら―――」
アッシュに判断を迫られて前向きと思われる答えを口にしたリィンの答えを聞いたミゲルは口元に笑みを浮かべた。
「――――だが、すみません。あくまでこれは士官学院の”演習”の一環でもあります。情報収集のためにミラを使うのはその趣旨からは少々、外れているかと。」
「そうですわね…………それこそ軍や遊撃士でしたらそういった方面の情報収集の為にミラを使う事もそれ程おかしくはない事なのですが…………わたくし達はご存じのように”士官学院”の関係者ですから。」
「へ。」
しかしリィンとセレーネが断りの答えを口にするとミゲルは呆けた声を出した。
「…………ふう、それもそうですね。そもそも制服を着ていますし。」
「確かに…………捜査官ならともかく、警官がミラを使って聞き込みをするようなものかぁ。」
「まあ、そもそも情報の信頼性があるかどうかもわかりませんし。」
「ふふ、残念ですがその話は無かったことに…………」
「――――まっ、待った!あ〜もうしょうがねぇっ!こうなったらタダで教えてやらぁ!」
教官達の話を聞いてそれぞれ自分の情報を買う事に否定的になった生徒達を見たミゲルは焦った様子で意外な提案を口にした。
「へっ…………」
「…………?」
「コホン―
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