第77話
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、その様子を見守っていたセレーネは冷や汗をかいた。
「こ、これだから男ってのは…………!」
「…………不埒ですね。」
「えっと………」
一方ミュゼの説明を聞いて疑問が解けてそれぞれ驚いたユウナとアルティナはジト目で男子生徒達を見つめ、ゲルドは困った表情で男子生徒達を見つめた。
「おーおー、ネンネだねぇ。」
「…………まったく。巻き込まないで欲しいんだが。」
ユウナ達からジト目で見つめられたアッシュはユウナ達をからかい、クルトは呆れた表情でアッシュに指摘した。
「はは…………とりあえず、本日の活動は夕刻までとする。任意の要請は任せるが一応、例の猟兵たちも念頭に街を一回りしてみるとしよう。アッシュ、案内を頼めるか?」
「ハッ、いいだろう。そんじゃあ―――」
その後リィン達はアッシュの案内で様々な所を回って情報収集し、更に任意の要請を片付けた後アッシュの実家を訊ねた。
〜メゾン・エカイユ・カーバイド家〜
「ま、3ヵ月も経ってねぇからそんなホコリも溜まってねぇな。世話好きな連中がたまに来ているみてぇだし。」
「あはは、そっか。…………でも良い部屋だね。」
「そうですね…………どこか温かみがあるような。」
「うん、ユウナ達やお義母さんの実家の雰囲気に似ているわ。」
部屋に入ったアッシュは周囲を見回した後苦笑しながらリィン達に視線を向け、ユウナやミュゼ、ゲルドは興味ありげな様子で周囲を見回していた。
「…………元々は育ててくれた親御さんの?」
「水商売のオバハンの部屋だ。歳より若くは見えたけどな。ああ、そっちに写真があるぜ。」
クルトの質問に苦笑しながら答えたアッシュは写真が飾ってある机に近づき、リィン達も近づいて写真を見た。
「へぇ…………」
「この方がアッシュさんのお母様ですか………」
「オバハンって………全然若いっていうか美人じゃん!」
「ふふ、それでいて粋で気風のいい雰囲気もあるというか。」
「こっちは君か…………いかにも生意気盛りそうだな。」
「でも…………どちらも”良い表情”をされてますね。」
「うん…………例え血が繋がってなくても、二人にとってお互いは”本当の親子”だと思っているからこそ、こんな表情をできるのだと思うわ。」
「オフクロも水商売で稼いでいたし、喰うには困らなかったからな。若い連中にしょっちゅう奢ってたからそこまでじゃねえが、貯えもあった。―――ま、感謝してるぜ。馴染み客に押し付けられたガキを文句も言わず8年も育ててくれてよ。」
リィン達がそれぞれ興味ありげな様子でアッシュの母親と幼きアッシュの写真を見ている中アッシュは自身の過去を軽く説明した。
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