第77話
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「クク…………しかもあの赤髪の女は―――」
「さっきの稲妻はもしかして…………”紫電”…………?」
猟兵達が怯んでいる中二人の登場にユウナが驚き、アッシュが不敵な笑みを浮かべている中ゲルドは呆けた表情で呟いた。
「”紫電”のバレスタイン…………!」
「それにログナー侯の息女か…………!」
「フフ、覚えてもらって光栄ね。」
「やあ、ニーズヘッグの諸君。1年半ぶりかな?」
「くっ…………」
「…………ギルドのA級など相手にしてられるか。」
「”口”に”耳”!戦域より離脱する!」
「了解!」
二人の登場によって形勢の不利を悟った猟兵達は撤退し始めた。
「――――待ちなさい、結局何者なの?アンタたちが戦っていた正体不明の猟兵どもは?」
「…………答える義務はない。」
「クク、だが貴様の想像通りかもしれんな…………?」
「っ…………」
サラに呼び止められた猟兵達は意味ありげな答えを残して去り、猟兵達の答えの意味を悟っていたサラは唇をかみしめて黙り込んだ。
「ふむ…………大丈夫ですか?」
「ふふ、何でもないわ。やれやれ、もう少し強引に締め上げてやればよかったわね〜。」
「…………お二人とも、助かりました。」
アンゼリカがサラに気づかいの言葉をかけるとリィンが二人に声をかけた。
「ハハッ、余計なお世話かとも思ったんだがね。」
「ま、あの程度だったら騎神を呼ぶまでもないでしょ。しかし君、背が伸びたわね〜!大人っぽくなっちゃって、このこの!」
「はは…………本当にお久しぶりです。ちょっと不意打ちというか、…………お二人こそ見違えましたよ。」
「こらこら、いきなりドキッとすること言うんじゃないわよ!?」
「ハッハッハッ、皇女殿下と正式に結婚してそちらの修行も積んだみたいだね?」
リィンの言葉にサラは苦笑しながら指摘し、アンゼリカは暢気に笑いながら指摘し、リィン達とのやり取りにセレーネ達はそれぞれ冷や汗をかいて脱力した。
「セレーネも久しぶりね。貴女も前と比べるとグッと大人っぽくなっているわよ。」
「フフ、そうですか?わたくしは2年前に今の姿に成長した時点で身体的成長は既に止まっていますから、”成長しているという自覚”はあまりないのですが…………」
「ふふっ、サラ教官が言っているのは身体的じゃなくて精神的や雰囲気って意味だと思うよ。無論、後であれから身体的成長はしていないかどうか、私が直々に確かめさせてもらうが。フフ…………おっと、イカン。また鼻血が出てしまった。」
サラの言葉に微笑みながら答えたセレーネに指摘したアンゼリカは酔いしれた表情でセレーネを
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