ある学校の階段の怪談
Part.3
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1年生の教室と同様、バラバラに並べられた埃の被った椅子と机、掃除ロッカーが目につき、壁には掲示板と教室の前後に設置された2つの黒板があります。
「田中を探すぞ。教壇の下を覗いてみる」
田中はいません。
「うーん。やっぱりいないかぁ。どこ行っちゃったのかな」
「引き続き探索するでヤンス。まずは掲示物の確認でヤンスね。掲示板を見るでヤンス」
1枚の掲示物があります。文字が――
「皆まで言わなくていいでヤンス」
滝谷《日本語》80 → 84 失敗
「あ、初めて《日本語》失敗したでヤンス。ふむ、読みにくいでヤンスね。我那覇氏、ちょっと来てくれるでヤンスか?」
「ん? なんだ、どうした?」
「ここに書かれているの読めるでヤンスか? 掠れすぎていて情けないでヤンスが小生では読めないんでヤンスよ」
「わかったぞ。えっとどれどれ……」
響《日本語》50 → 64 失敗
「うーん、ごめん。自分もここになんて書いてあるか読めないぞ」
「そうでヤンスか。では仕方ないでヤンスね。諦めて黒板を調べるでヤンス」
前の黒板には何も書かれていませんが、後ろの少し小さめの黒板には隅っこの方に小さく何かが書かれています。《目星》でどうぞ。
滝谷《目星》80 → 41 成功
響 《目星》80 → 11 成功
『みんな何かに怯えている。まるで地雷を避けるように慎重に動いている。息が詰まりそうだ。この世に聖人君子はいないんだ。もうまっぴらだ……』。そう黒板に書かれていました。
「可哀想に。高校生っていったら人生である意味一番自由で楽しい時間なのにな。まぁ自分はアイドルやっていたけどな」
「そうでヤンスね。こんな校則で縛られた挙句、怯えながら過ごす高校生活になんの意味があるのやら。激しく同情するでヤンスよ」
「もう調べるところはないよな? 掲示板も黒板も見たでヤンスし、後はこの机の中とロッカーくらいでヤンスが……まぁ、多分大丈夫でヤンスね」
「じゃあもう教室から出よう。2人と合流するまで怪談の所で待機だな。GM、自分たちは教室から出るぞ」
音楽室寄りのドアと階段寄りのドア、どちらから出ますか?
「階段寄りかな。そっちの方が近いし。な、誠」
「そうでヤンスね。それでいくでヤンスよ」
わかりました。では次は西側を探索する香々美と薫のシーンに移ります。どの教室から調べますか?
「私たちも1階の時と同じで奥からでいいんじゃないの?」
「だね。奥から調べてみようか」
西側の奥の部屋は理科室です。
入るとそこには実験台や薬品が並んだ棚があります。そこにある薬品は《化学》でロールせずとも一般に知られているポピュラーな
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