第42話:優しさのデジメンタル
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かい。
「なあ、タケル…お前最近運がないな」
「そうだね、大輔君からお尻を抓られたり蹴られたり…」
「それはタケル君が悪い」
ヒカリからズバリと言われたタケルはゆっくりと立ち上がった。
「あ…」
「あ、賢君じゃない。」
「どうも京さん。昨日はありがとうございます…って、どうしたんですか額?」
「少しドジっただけだから気にしないで!!」
賢は額にダメージ…特に顔面を打ったタケルを見遣り、ゲートのテレビを発見するとテレビの画面が向いている方向を見て…。
「(あそこで打ったのか…)」
「痛そうだね賢ちゃん。」
全てを察して苦笑する賢と思わず呟くワームモンであった。
「とにかく今日はこのエリアの復興作業を手伝おう。見たところダークタワーは無いようだからな」
【了解!!】
全員が頷いた時であった。D-3XとD-3に反応が出たのは。
【?】
全員がD-3XとD-3のディスプレイを見つめると、それはデジメンタルの反応であった。
「デジメンタル!?まだデジメンタルはあるの!?」
「そりゃあ…賢の優しさのデジメンタルじゃねえか?ほら、優しさの紋章あるしよ」
「そっか、優しさの紋章があるなら優しさのデジメンタルがあっても不思議じゃないよね」
「じゃあ、優しさのデジメンタルかもしれない何かを探すか。あって困る物じゃないしな」
大輔の言葉に全員頷いてデジメンタル探しを開始した。それを少し離れた場所で見つめるアルケニモンとマミーモン。
「なあ、アルケニモン。何でこんなとこに来たんだ?」
「……あんたは本当に馬鹿ね。あの忌々しいガキんちょ共が、またダークタワーを倒してデジタルワールドを元通りにしようとしてるのよ。それを見て何とも思わないの?」
「俺は別に何にも?」
寧ろマミーモンからすれば溺愛しているアルケニモンと共にいられればそれでいいので、子供達がデジタルワールドを復興させていようが何でも良いのだ。
「この馬鹿!!」
「痛って〜…!!」
アルケニモンの拳骨がマミーモンに炸裂し、マミーモンを悶絶させた。
そして反応に向かって進んでいく大輔達。
そこにはかつて勇気のデジメンタルを発見した場所を思い出させる洞窟であった。
「あそこだな…何か、勇気のデジメンタルを見つけた時のことを思い出すな。」
「あの時はまさかこうなるとは思わなかったけどね」
大輔とヒカリは洞窟の中を見渡しながら呟く。
洞窟の奥には勇気のデジメンタル同様、優しさの紋章が刻まれた優しさのデジメンタルが安置されていた。
「優しさの…デジメンタル…」
「やっぱりここは優しさの紋章の持ち主である賢君よね!!」
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